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PACIFIC with GULF RACING 2017スーパーGT第5戦富士 レースレポート

2017年08月09日 13:02  AUTOSPORT web

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PACIFIC with GULF RACING 2017スーパーGT第5戦富士 レースレポート
PACIFIC with GULF RACING「GULF NAC PORSCHE 911」
2017 Autobacs SUPER GT Round 5 in FUJI 300km RACE
予選 8月5日(土)7位
決勝 8月6日(日)5位

【公式練習】
 予選日の午前中に行われた公式練習では、ドライコンディションの中、ジョノ・レスター、峰尾恭輔と共にセッティングを確認し、峰尾恭輔が1分38秒730で2位となるタイムをマークし公式予選に備えた。

【予選Q1】
 迎えたQ1の天候は曇り、路面はドライ。峰尾恭輔がステアリングを握る。

 チームは前回の富士で予選2位,今回の午前中の公式予選でも2番タイムと、相性の良い富士であることもあり、1チャンスにかける作戦を選択し、セッション開始後もコース状況を確認しながら、アタックする為に必要な時間を残すギリギリまで待ってのコースイン。

 タイヤを温めながらクリアラップを伺い、時間的にもギリギリの4週目に集中してドライブする峰尾恭輔が予選終了時刻まで45秒を残して出したタイムは1分38秒884。1位から17位まで1秒以内という混戦のなか、見事にQ1を突破する

【予選Q2】
 Q2はジョノ・レスターが担当。

 Q2もQ1と同様、最小限のアタックに抑えるために、コース状況を見ながら必要な時間を残すギリギリまで待ってのコースイン。

 ジョノ・レスターはタイヤが温まった4週目に1分38秒418のチームベストのタイムを叩き出すも、実力あるチーム、ドライバーがひしめくQ2では、ライバルチームもタイムアップし7番手でQ2を終える。

 明日は7番手から上位進出に期待がかかる。

【ジョノ・レスター 予選後コメント】
「私たちのチームは再び富士で強い走りをする事ができました。車の調子も良く、今日は予選でリスクをとる必要はありませんでした。私の目標は強いレース、そして多くのポイントを獲得することです」

「明日の決勝7番手からのスタートは私たちにとって大きなチャンスになりそうです。今日も多くのご声援ありがとうございました。明日も応援よろしくお願いします」

【峰尾恭輔 予選後コメント】
「色々と苦労しましたが、結果的に予選7位のポジションはフリー走行からの流れから見たらベストを尽くした結果だと思います。前回の富士では予選2位でしたが、決勝で強い走りをする事が出来なかったので、その反省点を踏まえ、今回は決勝に強い車を作り上げてきました」

「明日の決勝はレースラップの良いポルシェの良さを生かして、チーム全員で頑張りたいと思います」

【決勝】
 決勝は7番手からジョノ・レスターのスタートレースを迎える。

 オープニングラップでは開始早々に他車の接触コースアウトの隙に6番手に順位を上げての展開となる。序盤は、4位争いの31号車のプリウスとSUBARU BRZ R&D SPORTの後方でチャンスを窺う展開。

 周回数が25周を迎える頃には上位陣がルーティンのピット作業でドライバーチェンジを行いはじめ、30周目にはジョノ・レスターもルーティンのピットインでジョノ・レスターから峰尾恭輔へドライバーチェンジを行い、4輪交換、給油のピット作業を完璧にこなし、最高の状態で峰尾恭輔をコースへ送り出す。

 43周目にはGT300クラスの全車両が予定のピットインを完了し、その時点で峰尾恭輔は5番手に順位を上げて走行するが、その後は、果敢にプッシュしながら安定して正確なラップタイムを刻む安定した走行を行うが、実力が均衡する上位陣に順位の変動もなく、5位フィニッシュでレースを終える事となる。

 表彰台には届かなかったが、ポイントを獲得しチームは確実に実力をつけ、次戦の鈴鹿1000kmに繋がる結果になった。

【ZF AWARD(BEST MECHANIC)を受賞】
 また、今回はSUPER GTに参戦するすべてのチームを対象に、最も顕著な活躍を見せたメカニックに与えられる『ZF AWARD』(BEST MECHANIC賞)を受賞することができました。

 当チームのメカニックは中日本自動車短期大学(NAC)モータースポーツエンジニアリング(MSE)学科の現役学生が7名中4名と大半を占める、プロと学生の混合チームであり、参加する学生は最長でも2年間しか経験を積むことができない環境です。

 レースでは勝つことを目標に取り組んでいる一方、サーキットで彼らが置かれているのは教育の場であるため、他のチームのレベルに追い付く事は簡単なことではありません。

 その中でも日々、学内のガレージメンテナンスからマシンに携わり、努力を怠らず練習と研究に励んできたことで、実戦で最高のパフォーマンスを発揮することにつながりました。

 この受賞で慢心することなく、今後も若手メカニック育成に益々励むとともに、他チームでは出来ないSUPER GTの新たなチーム体制の構築を目指して参ります。

【ジョノ・レスター 決勝後コメント】
「今日のレース結果は非常に満足できるものでした。私たちは強いレースをし、メカニックのピット作業も素晴らしかったです。その結果、今回のレース目標を達成し、多くのポイントを獲得することが出来ました。沢山の応援ありがとうございました」

【峰尾恭輔 決勝後コメント】
「今回のレースは、レースペースも良く、第2戦の富士とは打って変わって、強いレースが出来ました。ピット作業も素晴らしく、ポジションを上げることが出来て、凄く強いチームに我々はなっていると思いました」

「次のレースが楽しみでもあり、常に上位争いができる自信が出来ました。これからもチーム全員で頑張って行きますので、皆様の温かいご声援をお願い致します」

 今回は相性の良い富士という事もあったかも知れませんが、公式練習2番手、予選7位、決勝5位と確実にチームの実力もアップし、結果を出せるチームになってきたと感じています。

 この流れのままチームが一丸となって、次戦の鈴鹿1000kmに向けて頑張りたいと思います。

 スポンサー様におかれましては、平素からチーム活動へのご理解ご協力ありがとうございます。引き続き、御社プロモーションに寄与すべくレース活動をまい進していく所存です。あたたかいご声援を宜しくお願いいたします。

 次戦、第6戦は鈴鹿サーキットにて、8月26日土曜日(予選)、27日日曜日(決勝)です。