8月7日、アメリカを拠点に活動するフェラーリのカスタマーチーム、リシ・コンペティツィオーネは、8月25~27日に開催されるIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ(WSCC)第10戦バージニアからシリーズに復帰し、最終戦プチ・ル・マンまでの終盤3戦にエントリーすると発表した。
長年にわたり真紅のフェラーリGTカーを走らせ、2017年はトニ・バイランダー、ジャンカルロ・フィジケラというふたりのフェラーリ・ワークスドライバーをレギュラードライバーに起用しているリシ・コンペティツィオーネ。
今シーズンも2016年に引き続きフェラーリ488 GTEを走らせるチームは、開幕戦のデイトナ24時間でGTLMクラス2位、続く第2戦セブリング12時間ではクラス3位を獲得。幸先の良いスタートを切った。
しかし、4月に行われた第3戦ロングビーチ、5月の第4戦サーキット・オブ・ジ・アメリカではスタート直後のアクシデントに巻き込まれ、2戦連続クラッシュ。両レースで0周リタイアに。
チームの不運はさらに続く。6月17~18日に行われたル・マン24時間耐久レースでは、LMP2カーに激突され第1シケインの手前でフロントセクションが吹き飛ぶほどの大クラッシュを喫してしまう。
ル・マンでのクラッシュ後、チームはマシンを修復するためWSCCのエントリーを一時的に取り消し、第6戦ワトキンスグレンから第9戦ロード・アメリカまでの4ラウンドをスキップしていた。
そんななかチームは7日に声明を発表。第10戦バージニアでシリーズに復帰し、第11戦ラグナ・セカ、最終戦プチ・ル・マンの終盤3戦に再エントリーすること明らかにした。
IMSAシリーズへの復帰が決定したフィジケラは「トニ(・バイランダー)と僕は最近もスパ24時間などにフェラーリで参加して耐久レースを楽しんでいた。しかし、アメリカでは4ラウンドで欠場を余儀なくされ、GTLMクラスにフェラーリ不在の期間を作ってしまった」とコメント。
「僕もトニも、ふたたびIMSAのシリーズ戦に戻ることができることを本当にうれしく思っているんだ」