フェラーリとセバスチャン・ベッテルの契約交渉が難航する可能性があると報じられている。フェラーリは3年契約を提示しているが、ベッテルは1年のみの契約延長を望んでいるというのだ。
オーストリアGPの週末、フェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネは、ベッテルが残留を望むならそれが可能であり、フェラーリに残るかどうかはベッテルの選択にかかっていると述べた。
一方で、マルキオンネが3年間のフェラーリとの契約延長という条件で1億2000万ユーロ(約157億円)の契約金という非常に魅力的なオファーをベッテルに提示したとも報じられている。ハンガリーGPの週末にマルキオンネは、ベッテルとキミ・ライコネンのペアと契約更新を行う可能性が高いと示唆、来季ドライバーをイタリアGPで発表したいと語った。
しかしその後、フィンランドのIlta Sanomat誌は、情報筋からの話として、ベッテルが2019年シーズンの選択肢を広げておくために1年のみの契約を強く求めており、新たな契約期間についてフェラーリとの交渉が長引く可能性があると報じた。
「まだ契約を交わしていないのは本当だ」とベッテルは認めた。「でも今一番の目的は契約について心配することじゃなくて僕たちが良い結果を出すことだと思うよ」
ルイス・ハミルトンはメルセデスとの現在の契約が満了する2018年シーズン末で引退する可能性があるとの見方があり、そういう意味で、ベッテルの今後の選択肢には2019年シーズンのメルセデス移籍も含まれるはずだ。
ただしベッテルはF1世界タイトル争いを現在リードしており、フェラーリでの人生は素晴らしいとも述べている。
「前にも言ったように僕は急いでいないんだ。チーム(フェラーリ)が急いでいるとも思わない。僕が理解している限りではチームと良い関係を保っているし、そうでなければ彼らはそう言ってくるだろう」とベッテルは言った。
「だから前に言ったようになんの問題もないよ。なにひとつね」