8月6日、ロード・アメリカでIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ(WSCC)第9戦が行われ、レクサスRC F GT3でGTDクラスに挑んでいる3GTレーシングは14号車レクサスがクラス8位、15号車レクサスがクラス10位となり、2台揃ってのトップ10フィニッシュを果たした。
ウィスコンシン州のロード・アメリカで開催された第9戦。チームは今回、ドライバーラインアップをチーム内で入れ替え、14号車レクサスを駆るセージ・カラムのチームメイトにロバート・アロンを起用。
前戦まで14号車をドライブしていたスコット・プルエットはジャック・ホークスワースとともに15号車レクサスに収まることとなった。
新たな布陣で臨んだ公式予選は、プルエットがアタックした15号車レクサスがセカンドロウに並ぶクラス4番手を獲得。一方、アロンの駆る14号車レクサスはクラス10番手で予選を終えた。
翌日の決勝ではスタート直後、14号車レクサスが素晴らしいダッシュを決めクラス7番手に浮上。4番手からスタートした15号車レクサスも上位車両に食らいついていく。
23周目、2台のレクサスはピットに戻り14号車レクサスはアロンからカラムへ、15号車レクサスはプルエットからホークスワースへ、それぞれドライバー交代を行なってピットアウト。
その後ホークスワースはクラス2番手、カラムがクラス5番手までポジションアップして迎えた47周目、2台はタイヤ交換と最後の給油を行うため、ふたたびピットイン。
しかし、このタイミングでコース上に立ち往生した車両が出たため、レースは2回目のフルコース・イエローコーションが導入される。2台のレクサスはピットレーン出口で隊列の通過待ちを余儀なくされ、上位争いから脱落。さらに周回遅れとなってしまった。
ピットアウト後のレース終盤はファステストラップをマークするなど、速さをみせたレクサス勢だったが上位陣に追いつくことは叶わず。最終的に14号車レクサスがクラス8位、15号車レクサスがクラス10位でチェッカーを受けた。
2回目のピットストップまでクラス2番手を走行していたホークスワースは「今日の最終的な結果は、僕らの努力を反映したものとは言えない。我々は2台揃ってトップ5につけ、1台は表彰台に登っているはずだったんだ」とコメントした。
「最後のピットは14号車ともども、入った直後にイエローコーションが出るというベストなタイミングだった。これで勝利が狙えると思ったのだけど、2台ともピットレーン出口で停められてしまったんだ」
「僕らは周回遅れになり、勝利のチャンスも失ってしまった。理由は分からない。規則についての混乱があったようにもみえたけど……。クルマは好調だったよ。ファステストラップもマークできて、僕らとしては完璧なレースを戦ったのだけど望んでいた結果は得られなかった」
クラス8位でチェッカーを受けたカラムもまた「僕らは表彰台に登れる状況でレースに復帰するはずだったが、そうはならかった」と不運に終わったレースを振り返った。
「イエローコーションが出たタイミングは悪くなかったはずだ。何が起きたのかは分からない。何らかの理由で望んだとおりの結果にはならなかったんだ」
「僕たちに必要なのはあと少しの運だと思う。今日のクルマは本当に速かったし、チームもよくやってくれていた。表彰台にかなり近づいていることは確かで、それだけに残念な結果だったよ」
WSCCの次戦第10戦は8月27日(日)、バージニア州のバージニア・インターナショナル・レースウェイでGTLMとGTD、2クラスのみによる2時間40分のセミ耐久レースが行われる。