マクラーレン・ホンダのストフェル・バンドーンは、2017年シーズン後半、チームが安定してトップ4の座につけるよう、さらなる改善を果たしていきたいと語った。
第10戦までのマクラーレン・ホンダは、第8戦アゼルバイジャンでフェルナンド・アロンソが9位に入ったのが唯一の入賞であり、ランキング最下位に沈んでいた。しかし第11戦ハンガリーGPでアロンソが6位、バンドーンが10位と今季初めてダブル入賞を達成して9ポイントを稼いだ結果、ザウバーを抜いてランキング9位に上がることができた。
ランキング8位のルノーとは15点差、7位のハースとは18点差がついているが、バンドーンはシーズン後半にハンガリーのような結果を出し続けて、さらにポイントを重ねていきたいと考えている。ハンガリーではアロンソとバンドーンが全セッションでトップ10に入り、マクラーレン・ホンダは三強メルセデス、フェラーリ、レッドブルに次ぐ4位の位置をルノーと争った。
「僕らはチームとしてもっと安定して4位の座につくことを目指さなければならない」とバンドーン。
「中位グループの力は拮抗していて、戦いはとても熾烈だ。でも僕らは確実に1戦ごとに向上しているし、新しいパーツの導入などによって、競争力を上げ、より快適に走れるようになってきている」
マクラーレン・ホンダはこの数戦、予選においても改善がみられ、イギリスではバンドーンが9位、ハンガリーでは2台がQ3に進出してアロンソ8位、バンドーン9位という結果を出した。
「シルバーストンであそこまで行けたのは少し予想外だったかもしれない。(でも)毎週末、僕らは向上し続けている。小さなことが予選と決勝のパフォーマンスにおいて大きな違いをもたらすんだ」
「これまでの努力がすべて正しい方向に向いているのは間違いない。それがはっきりと証明されている。まだ望んでいる位置にいるわけではないのは確かだが、ハンガリーのようにチャンスが訪れたときには確実につかむ必要がある」
「今シーズン中にあと何度かチャンスはあるだろうから、それをしっかりとつかみたい」
今年F1フル参戦1年目を迎えたバンドーンは、前半戦は思うようにいかなかったと認める一方で、ようやく本来の力を発揮できる状態になってきたと語った。
「経験を積んできたことで、今までよりずっと楽に目指す方向に進めるようになった」とバンドーン。
「この数戦はパフォーマンス的にもとてもよかった。フェルナンドに匹敵するペースを発揮できたのはポジティブなことだ」
「僕は毎週末、大きく前進しているし、チームと協力し合って自分が思うように物事を進めるために努力し、マシンを自分のスタイルに合わせるための取り組みもしている」
「僕らに必要なのは正しい方向に努力し続けることだ。シーズン後半戦にさらに改善していけることを期待している」