本郷奏多、映画『氷菓』キーマンとなる関谷純役で出演へ　監督「天才とはこういう人を言う」

　11月3日に公開される映画『氷菓』の追加キャストとして、本郷奏多が発表され、あわせてコメントが公開された。

参考：山崎賢人×広瀬アリス『氷菓』実写映画化へ　山崎「とても素敵な作品になった」

　本作は、累計220万部を突破した米澤穂信による小説「古典部シリーズ」の第1作を、山崎賢人と広瀬アリス主演で実写化した青春学園ミステリー。神山高校古典部を舞台に、“省エネ主義”の折木奉太郎が、「わたし、気になります！」となると誰にもとめられない少女・千反田えるの好奇心に巻き込まれ、学園に潜む謎を次々と解き明かしていく模様を描く。

　折木奉太郎役を山崎、千反田える役を広瀬が演じるほか、キャストには、奉太郎の旧友で、自らを「データベース」と称すほどの知識量を誇るが、興味があるものにしか反応しない福部里志役で岡山天音、奉太郎とは小学校からの知り合いであり、長年片思い中の里志を追って古典部に入部する伊原摩耶花役で小島藤子が名を連ねる。

　このたび発表された本郷が演じるのは、千反田えるの伯父であり、33年前に起きたある事件の重要人物である関谷純。彼の過去こそが、謎が謎を呼ぶ物語の鍵を握る。

　消息不明の伯父と神山高校古典部に纏わる事件の謎の真実を知りたい……という一身上の都合で古典部に入部したえる。彼女は、5歳だった頃に叔父から、彼がかつて神山高校で籍を置いた古典部に関するとある話を聞かされ、号泣した記憶を持つ。しかし、それがどんな話だったのか思い出せない。なおかつ、叔父はその日を最後に消息不明になってしまった。その真相に迫った奉太郎ら新生古典部は、33年前に発行された古典文集「氷菓」へとたどりつく。そこには、神山高校で起こったある事件によって、関谷純が“やさしい英雄”として学園を去った事実が記されていたのだった。

■本郷奏多 コメント
・本作のオファーを受けての感想
アニメを観ていて好きな作品だったので、純粋に嬉しかったです。

・原作「氷菓」について
無理なく実写化できる世界観でありながらとても人気のある作品なので、実写化するなら是非みてみたいなと思っていました。

・役作りについて
安里監督とお会いしてみたかったので、今回ご一緒できて嬉しかったです。
仰っていただいたイメージに近づけるようにしたつもりです。

・現場の雰囲気
終始一人での撮影だったのでどなたともご一緒できず寂しかったです。

・ファンへのメッセージ
心地よい世界観の作品になることと思います。
是非楽しみにしていてください。

■安里麻里監督 コメント
・本郷奏多のキャスティング経緯
『氷菓』のタイトルにも関わる最重要人物、関谷純のキャスティングについては大いに悩みました。
33年前の高校生で、 今はいない。
奉太郎たちの想像の中でしか出てこない少年。
脚本を執筆している時は、顔すら出さなくてもいいのではないか？ とすら考えました。
ですが、謎解きをしていく中追いかける先にあるその少年の姿、真実を知ったときに見てしまうその少年の顔、それらがやはり必要だと感じ、本郷奏多さんにお願いしました。
撮り終え、その上がりをみた時に、その決断が本当に正しかったと痛感しております。
本郷さんの迫力、説得力は私の頭にあったものを超えていました。

・本郷奏多の魅力
天才とはこういう人を言うのかもしれないと感じます。
こちらが持っていきたい方向をいつの間にか理解していて、気づいたらこなしてしまっている。
聡明で、芝居やアクションの勘が素晴らしく、撮影していて感動する瞬間が何度もありました。
本当に魅力的な役者さんです。

※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記

（リアルサウンド編集部）