「コンビニの店員は仕事が大変だ」。こういう話を、よく出入りするコンビニの店員から聞く。レジの操作だけじゃなく、公共料金の支払い対応、チケット手配、宅急便サービスだってコンビニでできるし、することは多くてキリがない。(文:松本ミゾレ)
先日、2ちゃんねるで「バイト先にコンビニを選ぶ奴www」というスレッドを見つけた。投稿者は「何が目的や? 明らかにクソ大変なのに」と、忙しそうにコンビニで働く人たちに疑問をぶつけている。
「コンビニ店員はとにかく大変」VS「あんな楽な仕事はない」
たしかにコンビニ店員って、時給がそんなに高くもないアルバイトの中ではやることが多いし、めんどくさいように見える。しかし「覚える量は多いが覚えりゃクソ楽」という意見も書き込まれている。
これを書き込んだ人がコンビニ店員経験者かどうかは分からないけど、覚えれば楽というのはどんなアルバイトでもある程度当てはまるものなので、実際そういうものかもしれない。「めっちゃ楽。暇すぎて時間経つのが遅い」という声もあった。
また、「店舗による」という意見も多い。繁忙店は立地が恵まれていることが多いので、そういう地域のコンビニでアルバイトする場合は、他の地域よりはかなり忙しいことになるだろう。「田舎やと1時間に客10人くらいやでくそ楽や」なんて書き込みもある。
この先コンビニバイトの仕事が大幅に楽になる、ということはない
ツイッターなどのSNSでは、コンビニのアルバイトをやっている人たちが「こんなに忙しいんだぞ! あなたにできますか?」みたいな長文の説明を投下しているのをよく見かける。レジ操作だけで膨大なパターンがあり、毎週新商品の陳列に追われる、といった内容だ。
たしかに大変なんだろうけど、それでも「お、おう……どうした。落ち着け」と言いたくなる。なかなかキツい思いをしているのに、コンビニ店員が世間に軽く見られているような感じを抱いているのだろう。
ただ、「だったら辞めればいいのに」という気になってしまう。ほとんどの人はコンビニバイトを馬鹿にはしていない。一方で「コンビニバイトとは多くの困難に直面しつつも乗り越えるべき仕事だ」とも思っていない。なんとも思ってもいないのだから、そんなに目くじら立てなくても……と感じてしまう。
この先いくら待っても、コンビニバイトの仕事量が大幅に減るということはないだろう。あれもこれもと新しいサービスが追加されて、その分便利にはなるけど現場のアルバイトは苦労するだけだ。
いくら仕事は覚えれば楽だなんて言っても、仕事が増えた分報酬が上がらなければ意味がない。労力に見合ってない上に、ただのアルバイトなんだから、他所に行けばいいだけの話だ。