スクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、2017年シーズン中にSF70Hをどのサーキットでも強いマシンに改善していくことを目指しており、メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツに対してあらゆるサーキットで上回っていきたいと述べた。
2017年シーズンが開幕して以来、フェラーリはめざましい向上を見せており、現時点でのドライバーチャンピオンシップのポイントリーダーであるベッテルはメルセデスを大いにてこずらせている。
2017年シーズン、第11戦ハンガリーGPまでに4度の優勝を飾っているベッテルは、この勢いのままにSF70Hのポテンシャルをさらに引き出していきたいという。
「今年、チームは調子がいいよ。いい結果が出れば、そこから弾みをつけることができる。勢いを保てるかどうかは僕たち次第だ」とベッテルはハンガリー・ブダペストでSky F1に語った。
「僕たちには優秀なスタッフがいて強いマシンの造り方をわかっているし、エンジンは今年、飛躍的に改善していると自信を持って言える。すべてが正しい方向へ進んでいるんだ」
「今後タイムに関して僕らが上に立てるのか、下になるのかを見ていくことになるが、自分たちには速さがあるという自信がある。多くのポイントをかけて戦っていけるはずだ」
一方で、コンストラクターズ選手権では第11戦終了時点でフェラーリはメルセデスを39点差で追う立場となっている。
ベッテルはSF70Hにはまだ“いくつかの弱点”があり、それを解決する必要があると認めた。その上で、SF70Hがどのサーキットでも強いと認識されるようになることを望んでいるという。
「僕らはどこに行っても競争力を発揮してきた。同時にメルセデスの方により競争力があり僕たちが少し遅れをとっている部分もあるというのが事実だ」とベッテル。
「マシンに何が必要かはわかっているんだ。コースによってわずかな違いが出てくるのは普通のことだけれど、僕たちが目指しているのはそういうことじゃない」
「僕たちはすべてのコースでベストになりたいし、そうなるように取り組んでいるところだ。マシンに必要なことをよく理解できているし、落ち着いて冷静に調べる時間もある」
「でも一番重要なのは、自分たちに何が必要かをわかっているということだね」