トップへ

ニッサン 2017スーパーGT第5戦富士 レースレポート

2017年08月08日 05:42  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

2位表彰台を獲得したロニー・クインタレッリ、松田次生組 2017スーパーGT第5戦富士
MOTUL AUTECH GT-Rが2位表彰台
スーパーGT 2017第5戦レースレポート

8月6日 富士スピードウェイ(静岡県)
 8月6日(日)、静岡県の駿東郡小山町にある富士スピードウェイでスーパーGTシリーズ第5戦FUJI GT 300kmレースが開催。午後3時33分に決勝レース(66周)のスタートが切られました。
 
 予選2位と好位置からスタートした#23 MOTUL AUTECH GT-Rは、ロニー・クインタレッリがスタートを担当。順当なスタートを切った後もこの順位をキープしながら周回を重ねていましたが、スティント中盤以降はトップとの差は少し拡がってしまいました。

 30周を終えてロニー・クインタレッリはルーティーンのピットイン。同じタイミングで数台のライバルがピットインしピット作業の早さを競う格好となりましたが、ノーミスのピットワークを見せたNISMOチームは、交代した松田を素早くレースに送り出し2位をキープしました。
 
 後半を担当した松田次生は、後方からプッシュし続けるライバルと2位争いをしながら、逃げるトップを追いかけました。
 
 松田はテクニカルセクションであるセクター3ではテールに接近されますが、ストレートでは前回から投入されたシーズン2基目のエンジンが唸りを上げ、スリップストリームで追いすがるライバルを引き離していきます。
 
 1秒以内の接近戦は終盤まで続きましたが、松田はしっかりと2位の座をキープ。0.7秒差で逃げ切り今シーズン初となる2位表彰台を手に入れました。
 
 最後はトップを1.5秒まで追いつめていて、ゴールの瞬間にはスタンドから、トップに優るとも劣らないほどの大きな歓声が湧きあがりました。
 
 公式予選で10番手と後方のグリッドからスタートした#12 カルソニック IMPUL GT-Rはルーキーのヤン・マーデンボローがスタート直後からポイント圏内につけ、32周を走り終えたところで安田裕信に交代しました。
 
 こちらも素早いピットワークでコースに復帰すると、混戦の中で6位までポジションを上げます。最後の最後まで渾身のドライブを続けた安田は最終ラップにさらに1台をパス、5位でチェッカーを受けました。

 直前のセッティング変更が裏目に出てQ2で苦戦し8位スタートの#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R(千代勝正→本山哲)は、千代のスティント後半からペースが伸びずポイント圏内から脱落し最終的に11位で完走となりました。
 
 予選5位とまずまずのグリッドからスタートした#24 フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ→佐々木大樹)は、終盤に車両のトラブルで後退し13位でレースを終えています。
 
 GT300クラス8番グリッドから星野一樹がスタートを担当した#3 B-MAX NDDP GT-Rは、スタート直後に他車に接触されてマシンにダメージを負うアクシデント。その場でリタイアとなってしまい、連続入賞記録も途絶える残念な週末となってしまいました。

コメント
■#23 GT-Rドライバー 松田次生
「ピットアウトしてすぐのころは38号車も少し差が開いたので、8号車を追いかけることに集中できたのですが、すぐにまた(38号車が)近づいてきてしまいました」

「いいところで周回遅れのマシンが現れたりして、“どうしてこのタイミングで……”と思うこともたくさんありましたが、なんとかそれを38号車との間に挟みながらのレースでした。久々につらい戦いでしたね」

「でも、今シーズン初の表彰台を獲得できて良かったです。鈴鹿では、ウェイトが重いグループの中でトップを走れるように頑張ります」

■#23 GT-Rドライバー ロニー・クインタレッリ
「序盤、あまりクルマのバランスが良くなかったのですが、レースが進むにつれて路面状況が良くなってきたこともあって、ピットに入る前の10周ぐらいは乗りやすいクルマになってプッシュできました」

「もう少しピットインのタイミングは伸ばしても良かったのですが、前の方にトラフィックが見えていたので、いい判断ができたと思います」

「作戦もピット作業も良かったですね。表彰台という、今シーズンの目標の一つを達成できましたし、ポイントランキングも接戦です。最終戦でチャンピオンが争いできるように、後半戦もしっかり戦っていきたいです」