レッドブルF1チームの代表クリスチャン・ホーナーは、ルノー製パワーユニットのパフォーマンス向上を望んでいるが、今シーズン中にその願いが叶うか否かは定かではないという。
レッドブルは5月のスペインGPで『RB13』に大幅なアップデートを施し、この結果パフォーマンスは疑う余地もないほどの向上を見せた。開発によってシーズン序盤にマシンに影響を及ぼしていた問題の多くは解決され、ハンガリーGPでの大規模アップデートの前には、空力面でも段階的な変更があった。
しかし、残念ながらパワーユニットの面ではライバルのフェラーリとメルセデスに対し、いまも遅れを取っている。ホーナーはこの件について、以下のように語っている。
「レースコンディションではマシンは強さを増しており、ハンガリーGPでの我々は非常に高い競争力を発揮した。つまり、エンジンのパフォーマンスをあと少し探り出すことができればいいのだ」
「予選Q1、Q2ではマックス(フェルスタッペン)が2位だった。しかし予選後半にライバルたちと戦うには、あと少しパワーが必要なんだ」
しかしながら、ルノーが今季のパワーユニットからさらなる性能を引き出すことが可能であるかどうか、ホーナーにはわからないという。来季のパワーユニットにはライバルと同等の性能が求められており、ルノーは現在、リソースの大半を2018年型エンジンに注ぎ込んでいる。
「エンジンについてを知りたいのなら、エンジンサプライヤーと話をしたほうがいいと思うね」とホーナーは話した。
8月末にベルギーGPが行われるスパ・フランコルシャンは、パワーを求められるサーキットだ。レッドブルは、少なくとも予選では大きな成果を期待していない。
「そこそこの結果が出せるといいね。オーストリアでは特に日曜日に、それなりの競争力があったと思う」
「(ベルギーGPの)土曜日は苦労するだろう。5番、6番グリッドあたりになって、日曜日はもう少し速くなるだろうことが予想できる。スパについて私が言えることは、オーバーテイクが可能だということだ」