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サインツJr「純粋な野望から出た発言がレッドブルF1の反感を買った」

2017年08月07日 15:22  AUTOSPORT web

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カルロス・サインツJr./スクーデリア・トロロッソ
トロロッソのカルロス・サインツJr.は、2018年にレッドブル・レーシングに昇格できないのであればレッドブル陣営から離れる旨の発言をしたことで、首脳陣との関係を不穏なものにしてしまったと認め、それは楽しい経験ではなかったと振り返った。

 先月のオーストリアGPの木曜記者会見において、来年もトロロッソに残るか、他に移籍するのかをいつごろ決めるつもりかと聞かれたサインツJr.は、次のように答えた。

「僕の一番の目標は、来シーズンにレッドブルに移り、表彰台や優勝、あるいは彼らが来年目指すものを賭けて戦うことだ」

「そのために努力していくつもりだ。もしそれが実現しないなら、トロロッソで4年目のシーズンを迎えることはないと思う。いかなるチャンスに対してもドアを閉ざすつもりはない」

 レッドブル・レーシングに昇格できないのであれば、傘下から離れるというサインツJr.のコメントに、チーム代表のクリスチャン・ホーナーはすぐさま反論、レッドブルはサインツJr.の契約期間のオプションを行使したことを明らかにした。さらにホーナーとレッドブルのモータースポーツコンサルタントであるヘルムート・マルコは、サインツJr.は不誠実であるとして叱責ともとれる発言を行った。

 F1サマーブレイクを前にしたインタビューにおいてサインツJr.は問題の発言について語り、ただ“純粋な野望”を反映したものであり、「あの瞬間の自分の意見を言ったまでだ」と述べた。

「もっと別の言い回しがあったかもしれない。ヘルムートとクリスチャンから反感を抱かれるのは楽しい経験ではなかったしね。でも時として、F1ドライバーのキャリアの中ではこういうことも起こるんだ」

「僕としては、純粋な野望以外の何ものでもなかった。強い野心を持っているときには、ああいうことを言ってしまうものだ。でも、これが僕なんだよ。僕は目的と目標を持っている。この話はもう終わりにして、次に進むべきだ」


 レッドブルはダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペンのラインアップを当面変更する予定はないが、22歳のサインツJr.は、トロロッソからレッドブルに昇格するという彼の野望を諦めてはいない。

「レッドブルのドライバーになることが、僕のただひとつの目標なんだ。それこそが僕が求めていることで、これまで何百回と言ってきたことだ」

「もしその場の勢いで話したひとつの答えがコントロールを失って広まってしまうのなら、それが現代社会というものなんだろうけど」