2017 AUTOBACS SUPER GT Round 5 FUJI GT 300KM RACE
第5戦の決勝日は晴れ時々曇りのコンディションでスタート。決勝時刻には雨の可能性ありの予報だったが、雨が落ちることはなく、曇りがちの空模様の下、決勝レースはスタートした。
決勝
天候:曇り 気温:31度 路面温度:37.4度
決勝はオンタイムでパトカー先導のパレードラップからスタート。1周のフォーメーションラップを経て、300Kmのレースが開始された。
Team Studieのスタートドライバーは荒選手。スムーズなスタートで2位をキープし、タイヤを労る走りでレースの序盤を戦った。チームは23周目にルーティンのピットストップを実施。荒選手は2番手ポジションでヨルグ選手にStudie BMW M6を託した。
この時点で上位陣の中でピットストップを済ませていたのは、Team Studieと1周前に入った31号車のプリウスのみ。確実なピット作業でポジションをキープしたまま、マシンを送り出せたかと思われたが、タイヤ無交換のプリウスに先行を許してしまった。
この時、コースに戻ったばかりのマシンにも異変が発生。タイヤセンサーの不具合が空気圧の異常を知らせると同時に、コース上のタイヤマーブルを拾ったリヤタイヤがバイブレーションを起こしてしまう。
コース上のヨルグ選手は、タイヤの状況を見極める為に2周にわたってペースを落とし走行。このアクシデントでStudie BMW M6は7秒のタイムを失ってしまった。
マシンに異常がないことが確認できた後のヨルグ選手は、タイヤのグリップダウンに悩まされながらも、一貫したペースで残りの周回数を消化。6位のポジションを守りきり、チェッカーを受けた。
コメント
鈴木康昭チーム代表兼監督
まずは、同じBMWのチームとして、ARTAさんの勝利をお祝いしたいと思います。1位のARTAさんと予選のタイムは僅差でしたが、2位のグッドスマイルさんも含め、決勝のラップタイムには格段の開きがありました。完敗です。
3位からの5位のチームに関しては、タイヤ無交換であったり、2本交換だったりとピット戦略でポジションを奪われてしまい、ドライバーには大変申し訳なく思います。
しかし、我々の現状では4本交換しか手がないのが事実です。予選結果は良くても決勝は6位。
今日の段階では、致し方無い結果だったと思います。また、ヨルグに代わった直後にタイヤプレッシャーの警告が出て、その不具合のジャッジの為に7秒を失いましたが、そのロスがなくても、5位のポルシェには追いついていなかったので、現状を認める必要があると思います。
今回の結果を受け、鈴鹿に向けてレース結果を正確に分析し、もっと強いチームにしたいと思います。
ヨルグ・ミューラー選手
予選が非常に素晴らしく、荒選手が1スティント目に良い仕事をしてくれたにも関わらずの結果なので、非常に残念です。ピット後に問題が生じた事でポジションを落としてしまいました。自分としては表彰台を狙っていたので、この結果には満足出来ていません。次の鈴鹿も精一杯走ります。
荒聖治選手
表彰台に上がれなかったことは非常に悔しく残念ですが、自分達の持っているものはすべて出せたと思っています。その上で、表彰台に上がるには少し距離があり、まだ課題があることを実感したレースでした。