2016年のGP2チャンピオンであるピエール・ガスリーは、来季トロロッソでF1へとステップアップする望みを持ち続けており、現在も決定を待っている最中であると認めた。
2017年シーズンのトロロッソにはカルロス・サインツJr.とダニール・クビアトが参戦しているため、ガスリーはTEAM無限で日本のスーパーフォーミュラを戦っている。7月にはフォーミュラEのニューヨークePrixにも、セバスチャン・ブエミの代役として出場した。
ガスリーはハンガロリンクで行われた合同テストで、レッドブルのマシンを走らせている。テスト2日目には107周を走行して1分20秒337のタイムを記録し、前日にマックス・フェルスタッペンが出した1分21秒228を上回った。
ガスリーは自身の将来について、以下のように語っている。
「僕のプランはもちろん、トロロッソでF1のグリッドにつくことだ。2018年にグリッドにつくことを目標としている。いまは多くのことが動いているけれど、僕にとって良い風向きになることを望んでいるよ。現状では待つことが必要だが、来年のグリッドにつくことが絶対的な目標なんだ」
「昨シーズンのGP2でタイトルを勝ち取ったのだから、当然ながら狙いはF1だ。ルイス(ハミルトン)も、ニコ(ロズベルグ)も、ストフェル(バンドーン)もGP2を制している。ほとんどのドライバーが通ってきた道なんだ」
ガスリーは、レッドブルのモータースポーツコンサルタントであり、ドライバー育成プログラムの責任者でもあるヘルムート・マルコと個人的に連絡を取り合っていると言う。
「僕にはマネージャーがいないから、直接彼と話をしている。彼はとても率直な人間なんだ。何かが起きたときには電話をしてきて、その場で解決する」
ガスリーは「まだ8月の始めなのだから、時期的に少し早すぎる。けれども今月は、もっとニュースが聞けるといいなと思っているよ」と話しており、2018年シーズンのプランについて明確な知らせがないことに驚いてはいない。
今季F1への昇格が叶わなかったことについては「つらかった」と認めたが、時間を有効に活用しているのだとガスリーは語る。
「いまのところはレッドブルで1年間をリザーブとして過ごす。それだって僕には役立つ経験だ。できるかぎり身体の準備を整えておくということに、とても集中している」
「チャンスがあったときに、最高の状態でパフォーマンスを発揮できるようになっていられるといいね。現状では、何が起こるかを見守り続けることが必要なんだ」