アティラプワパがチェコGPで大健闘の10位フィニッシュ
鳥羽は29位
2017年8月6日(日)Rd.10 チェコGP
オートモトドラム・ブルノ・サーキット
コンディション:ウエット 気温:19度 路面:21度
全19周で争われたチェコGPのMoto3クラス決勝レースで、Honda Team Asiaのナカリン・アティラプワパが激しい上位争いを繰り広げ、10位でゴールしました。チームメートの鳥羽海渡は、29位でチェッカーフラッグを受けました
Moto3クラスの決勝レースは、早朝の雨により路面が濡れているなか、始まりました。5列目15番グリッドからスタートしたアティラプワパは、レース序盤に前を走る選手たちを次々とオーバーテイクし、5周目には3番手まで浮上。
そのあと、路面が少しずつ乾き始めて後方の選手たちが一気に追い上げてきましたが、最終ラップまで集団内で激しいバトルを繰り広げ、トップ10フィニッシュを果たしました。
一方、鳥羽は8列目22番グリッドから決勝レースに挑みました。スタート直後に、運悪く前方で2台が絡む転倒が発生し、それを回避するために集団から離れてしまいました。それでも最後まであきらめずにレースを完走し、今後に向けて貴重なデータを獲得しました。
第11戦オーストリアGPは、8月11日(金)午前9時(日本時間午後4時)にMoto3クラスのフリー走行1回目がスタートします。
コメント
ナカリン・アティラプワパ(10位/44'52.227/+10.913)
「レース序盤はスタートをうまく決めて、比較的、楽に順位を上げていくことができました。路面が乾き始めても濡れている箇所が残っていて、いいラインを探すのに苦労し、集団の中で少し順位を落とすことになってしまいました」
「終盤には後方から何名かが追い上げてきたので、『もっとがんばれ!』と自分に言い聞かせて最後まで走りきりました。今日はバトルを楽しむことができたので、次のオーストリアでもポイントを獲得できるように全力で臨みます」
鳥羽海渡(29位/45'29.327/+48.013)
「1周目に自分の前で転倒車があり、慎重に行きすぎたために、その序盤の差が後半にも影響してしまいました。レース中盤以降はラップタイムも上げて、フィーリングよく走れたのですが、序盤にリズムを上げていけなかったことが今回の一番の敗因になってしまいました。次戦では、もっとうまく状況に対応できるようにしたいです」
岡田忠之 チーム監督
「ナカリンは、最後まで路面が濡れた状態であれば表彰台圏内も狙えたと思います。とはいえ、このサーキットが初体験だったことを考えれば、上出来でした」
「今回の第10戦は、ナカリンにとって総じてポジティブなウイークで、今日のレースからもたくさんのことを学んでくれました。鳥羽は、目の前でほかのライダーが転んだときに、慎重に行きすぎてしまったようです。来週のレースでは気持ちを入れ替えて、最初から高い気持ちで戦いに臨んでくれるでしょう」