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SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 スーパーGT第5戦富士 決勝レポート

2017年08月07日 12:52  AUTOSPORT web

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SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 スーパーGT第5戦富士 決勝レポート
LMcorsaレースレポート:SUPER GT第5戦決勝・富士スピードウェイ

LM corsa Super GT, Racing Reports 2017 Vol.9-2

Round 5:FUJI INTERNATIONAL SPEEDWAY. 2017/08/06

スターティンググリッド:23番手 決勝結果:27位(58周)
天候:曇り、コース状況:ドライ

決勝
 AUTOBACS SUPER GTシリーズの第5戦の決勝レースが、富士スピードウェイで8月6日(日)に開催された。夏休み中の開催ということもあり、多くの観客が富士を訪れ熱気に溢れていた。天気は、朝から時折サーキット上空を厚い雲が覆っていたが、雨は降ることなく気温は上昇。

 汗ばむ陽気の中、13時50分からSUPER GTのウォームアップ走行が開始される。昨日の予選ではQ1敗退と悔しい結果に終わったが、決勝では少しでも順位をアップしてゴールするために「SYNTIUM LMcorsa RC F GT3」の最終チェックを両ドライバーが行っていく。

 前戦SUGOで良い流れができていることもあり、チームはポイント圏内でのゴールを目指して決勝に挑んでいくことになる。

 各マシンがグリッドに整列し、スタート前進行を終えると静岡県警の白バイとパトカーの先導によりパレードラップが行われた。そしてフォーメーションラップ開始となり、ローリング方式でレースがスタートする。

 今回チームのスタートドライバーを担当した飯田章は、ベテランらしい粘りの走りで前を行くクルマをパスしながらポジションを少しずつアップしていく。チームとしては、この流れで何とかシングルポジションでのゴールを目指していくはずだったが、オーバーパスしようとしたGT500クラスのマシンに巻き込まれるアクシデントが発生。

 飯田は無線でマシンの状況をチームに伝えてピットに戻ると、メカニックは一度マシンをピットの中に入れてマシンの状況を確認するとともに修復作業に取りかかる。左フロント側を損傷しており、支障がある状態で走行するのはGTA的に問題があるかもしれないのでチームは目標を完走に切り替えて、マシンを再びコースへ送り出す。

 ドライブを引き継いだ吉本大樹は、厳しい状況下にありながらもマシンをゴールへ導くために丁寧なドライブで周回を重ねていく。レースは、ポイントを獲得することがすべてはなく、完走することが大切だということをチームは心得ているのだ。

 だが、レース終盤になり再び予期せぬアクシデントがチームを襲う。応急処置で修復していたカウルが、走行中に剥がれてきてしまったようで、突然ボンネットが持ち上がってしまい視界を塞いでしまったのだ。

 このアクシデントにも吉本は冷静に対応し、マシンを緊急ピットイン。メカニックは急ぎ応急処置で問題箇所を修復し、チェッカーフラッグを受けるためにマシンを再びコースへと送り出す。

 こうして吉本はチェッカーフラッグを受けて27位でゴール。トップから4周遅れとはなったが、アクシデントが発生した状況下でもチームは完走ポイントを獲得することには成功した。

 前戦SUGOで5位フィニッシュという成績を収め、上向き状況にあるチームの流れがあったことと、ドライバーとスタッフ全員が最後まで諦めないという思いがあったからの結果と言えるだろう。

 次戦のSUPER GT第6戦は夏休み最後の週末となる8月26日(土)、27日(日)に鈴鹿サーキットで開催される。

ドライバー/飯田章
 今日は苦しい状況にはありましたが、粘りの走りで頑張って順位をアップすることだけを考えて走っていました。そしたら、予期せぬGT500クラスとのアクシデントが発生してしまったのです。でも、何とか走れる状況だったので最後まで走り切れたのは良かったです。次の鈴鹿では、前戦のSUGOよりも上でフィニッシュすることを目標に挑んでいきます。

ドライバー/吉本大樹
 GT500クラスのマシンとのアクシデントで、ポイント圏内という目標は消えてしまったのは残念でした。この接触でアライメントも狂ってしまい真っ直ぐ走らない状況でしたが、なんとかゴールを目指していたのですがストレートで急にボンネットが持ち上がってしまいました。

 でも最後は完走を果たせ、チームも完走ポイントを獲得できて良かったと思います。次の鈴鹿1000㎞は、過去に3回優勝していますし、今年で最後の大会になるので優勝を狙っていきたい
と思います。

監督/小藤純一
 今回は予選で後方グリッドになってしまったので、決勝でドライバーがトップクラスと同等のタイムで周回を重ねてもポジションアップしていくのは苦労の連続でした。しかもアクシデントが発生してしまい、チームの完走ポイント獲得に切り替えるしかありませんでした。

 次の鈴鹿に向けては、テストもしっかり行ってきていますし、マシンも得意なコースなのでしっかりと結果を残したいと思います。