マクラーレン・ホンダF1のジュニアドライバーであるランド・ノリスが、2018年にはF2か日本のスーパーフォーミュラに参戦する見込みであると明かした。
17歳イギリス出身のノリスは、2017年はヨーロピアンF3に参戦、18レース終了時点でランキング2位に位置し、チャンピオン候補のひとりとなっている。ノリスは2016年マクラーレン・オートスポーツBRDCアワードを受賞、2017年2月にマクラーレンとジュニアドライバー契約を結び、ハンガリーGP後のF1合同テストに参加。初めて走行したMCL32で、前日のストフェル・バンドーンより速いタイムを記録してテスト2日目全体の2位となり、マクラーレン首脳陣から称賛の言葉を受けた。
「ランドは成熟レベル、プロ意識、スピードにおいて我々全員に強い印象を与えた」とレーシングディレクターのエリック・ブーリエ。
「MCL32で走るのがこれが初めてだというのに、あっという間に慣れてみせ、エンジニアへのフィードバックは正確で役立つものだった。彼は我々のテストドライバー・ラインアップにおいて貴重な人材であり、また当然ながら将来スターになる可能性を秘めたドライバーである」
ノリスは来年の活動について、今年F3でタイトルを獲得するかどうかは関係なく、他のシリーズに参戦するつもりだと語った。
「100パーセント断言はできないけれど、来年F3で走らないことはほぼ確かだ」とノリス。
「でも来年F1に行けるとは思っていない。F2かスーパーフォーミュラで走る可能性の方が高いと思う」
ハンガリー合同テストについては「予想していたよりも少しうまくいった」と言うノリスだが、マクラーレンは来年もフェルナンド・アロンソとバンドーンのラインアップを維持すると考えており、自分がデビューすることはないと語った。
「このテストで何か変わるとは思っていない。何もまだ決まっていない」とノリス。
「マクラーレンは来年もフェルナンドとストフェルで行こうとしている。僕がどうこうできることじゃない」
2017年にマクラーレンのレギュラードライバーの座を射止めたバンドーンは、2013年にマクラーレンジュニアドライバーとなり、2014年にはテストドライバー契約を結び、2015年、F2前身のGP2でタイトルを獲得。翌2016年にスーパーフォーミュラに参戦し、F1昇格への準備を整えた。