F1公式タイヤサプライヤーのピレリは、現在5種類のドライ用コンパウンドを採用しているが、2018年にはこれにひとつ追加することを検討している。
現在、ピレリは来年のタイヤ構造を決定するプロセスを進めている。9月1日までに2018年の構造の詳細をFIAに提出し、今年末までにコンパウンドを確定しなければならないスケジュールとなっている。
今年4月から11月まで、2018年タイヤ開発テストの予定が組まれており、全10チームが少なくとも1回は走行を行う。先週にはメルセデスとフェラーリがテストを行い、これがコンストラクション決定前の最後の走行テストとなった。1日にバルテリ・ボッタスがハンガリー合同テストで、3日と4日にはバルセロナでアントニオ・ジョビナッツィとシャルル・ルクレールがテストを担当した。
今後は9月7、8日ポール・リカールでメルセデス、10月31日、11月1日メキシコでザウバーとフォース・インディア、11月14、15日にはインテルラゴスでマクラーレンが、それぞれタイヤ開発テストを行う。最終戦アブダビGP後の11月28、29日には全チームが参加してのテストが予定されており、ここで各チームは2018年用のタイヤテストも実施する。
「(こうしたテストの)結果に基づいて、コンパウンドの数を決定する」とピレリのレーシングマネージャー、マリオ・イゾラが語った。
「6種類に増やすことも可能だと考えている」
「レギュレーションを見ると、コンパウンドの数は我々からFIAに提案するものであり、FIAは通常はそれを受け入れる。否定する理由はないわけだからね」
「実際、今年は10種類のコンパウンドをホモロゲートした。5種類はベースのコンパウンドで、残りの5種類はバックアップコンパウンドだった」
「チームからの同意は必要とされない。アブダビでのレース後、全チーム、全車が参加する2日間にわたるテストがある。これは新しい製品の評価を行う機会になり、チームにとっては来年に先立って新しいタイヤを試すチャンスになる」
「11月末には2018年用タイヤの最終バージョンを用意しなければならない」
2017年にF1は新たなテクニカルレギュレーションを導入し、F1マシンが大きく変化した。ピレリは今年に向け、テスト用のマシンやシミュレーションによって新世代のF1マシンを想定して今年用タイヤを作ったが、今年はコース上で得たデータを最大限に活用して来季コンパウンドを決定することができる。
「毎週末、データを収集することができるので、それを利用して新しいコンストラクション、新しいプロファイル、新しいアイデアの作業を進めている」とイゾラ。
「今年のものから大変更されることはない。我々の製品は優れていると思う」