8月6日に富士スピードウェイで行われたスーパーGT第5戦富士の決勝を終えて、GT300クラスを制したARTA BMW M6 GT3の高木真一とショーン・ウォーキンショーがレースを振り返るとともに優勝の喜びを語った。
ARTA BMW M6 GT3
高木真一
「今年はARTAが活動20周年の節目で、(鈴木)亜久里さんはチャンピオンを獲って欲しいと公言していますが、こうやってチャンピオン獲得に匹敵するような両クラス制覇を達成できて本当にうれしいです」
「ショーン(・ウォーキンショー)は『(高木選手のスティントで)20秒はギャップを広げてくれ』と言っていましたが、どうも9秒くらいしか広げられませんでした(苦笑)。それでもクルマのフィーリングが良かったので、ショーンならいいタイムを出してくれると思っていました。僕が記録したファステストラップもあっさり塗り替えましたしね。少しムカつきましたけど(笑)」
「後方にグッドスマイル 初音ミク AMGが迫ってきた時は『やばいかな』と思う場面もありましたけど、ショーンなら引き離してくれると信じていました。本当にいい走りをしてくれたショーンに感謝しています」
「また、(第4戦)SUGOのクラッシュはダメージが大きくモノコックを全部交換するような形になってしまい、メカニックが徹夜で作業してくれました。時間がギリギリのなかで作業して、(クラッシュ前と)まったく同じフィーリングのマシンを仕上げてくれたメカニックには感謝しかないですね」
「タイヤも(これまで試したことがなく)“未知の世界”のものでしたけど、レースの最後まで1分40秒台を刻めるタイヤを作ってくれました。タイヤについては(同じブリヂストンユーザーでFIA-GT3カーの)レクサスRC Fと一緒にやってきたつもりですし、そういった部分でも感謝しています」
ショーン・ウォーキンショー
「チーム全員に感謝したい。本当に素晴らしいクルマを用意してくれた。タカギさんもマシンを完璧なものにしてくれたし、充分なギャップを築いてくれた」
「マージンがあり、ピットでもクルーが素早い仕事をしてくれたから、トップのままコースに復帰することができた。コース復帰直後は31号車プリウスからプレッシャーを与えられたけど、タイヤはすぐに温まって、そのあとはペースを上げられた。デグラデーションもなく、最後までペースを維持して走ることができたよ」
「とにかくチームの全員に感謝している。最高の週末だったね」