ちょっと毒舌なF1ジャーナリストがお届けするF1の裏話。ハンガリーGP編です。
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F1サーカスがハンガリーに着いた瞬間から、同地を離れる瞬間まで、本当に重要な話題はたったひとつしかなかった。もちろん、まもなく始まる夏休みのことだ!
だが今年、ずっとオーバーワークを続けてきた一部の人たちは、ようやく休みに入るまで少し余計に待たされることになった。ハンガリーGPの翌週、火曜と水曜に2日間にわたるインシーズンテストが行われたからである。
この世界で生きている人の多くにとって、休暇とは何を意味するかと言えば、しばらくの間は飛行機に乗らず、空港にも近づかないことだ。世間一般から見ればちょっと奇妙な考えだとしても、そんな彼らを誰が責められよう。
実際、レースの週の水曜日には複数の激しい嵐がヨーロッパを襲い、ブダペスト行きのフライト数便が着陸地をスロバキアのブラチスラバに変更せざるをえなかった。また、イギリスから来たある便は、途中で雷にも打たれている。くわばら、くわばら。
そのテストで何よりも注目を集めたのは、やはりロバート・クビカが参加したことだった。彼にとって現行のF1マシンに乗るのは今回が初めてだったが、ジョリオン・パーマーは相当なプレッシャーを感じているに違いない。私の記憶が正しければ、パーマーはルノー加入以来、グランプリを30戦ほど戦っていながら、通算獲得ポイントはまだたったの1点だ。
ルノーのチームボス、シリル・アビテブールは、パーマーのシートは今季終了まで誰にも脅かされないと言明している。そう言われて、あなたは彼の言葉をそのまま信じるだろうか。信じない? そう、私だって同じだ。
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■悲しい予想的中
マックス・フェルスタッペンには、シート喪失の危険は微塵もないが、ブダペストでは彼も少々気まずい思いをすることになった……。
■ハンガロリンクは特殊なので……
これはあくまで想像だが、ホンダF1のボスは日曜の夜、東京へ電話をしてこう言ったのではなかろうか。「そう、私たちが抱えていた問題は全て解決された。……」
■賛否両論が続きます
この週末が始まった時、大きな話題のひとつになったのが、来年からの導入が決まった頭部保護デバイス「ハロ」だった……。
■場外バトル
レース後に専用エリアでのメディア対応を終えたマグヌッセンは、そのままデンマークのテレビ局の取材を受けていた。するとそこへ……。
■キミの無線はいつも楽しい
キミ・ライコネンのレース中の無線交信は、決して私たちの期待を裏切らない……。