2017 SUPER GT
INGING MOTORSPORT
第5戦 富士スピードウェイ レースレポート
◆8月5日(土)<予選>天候:曇り | コース状況:ドライ
#50 Ferrari 488 GT3 10 位
今年2度目の富士スピードウェイでの開催となるSUPER GT第5戦。前戦のスポーツランドSUGOで初表彰台を獲得したFerrari 488 GT3は、予選Q1を新田守男のドライビングにより7番手で突破し、都筑晶裕が予選Q2で10位を獲得する。
前戦の第4戦スポーツランドSUGOラウンドから、わずか2週間のインターバルで開催されるAUTOBACS SUPER GTシリーズ第5戦「FUJI 300km RACE」。
第4戦スポーツランドSUGOラウンドでFerrari 488 GT3は、抜群の戦略によって予選16番手から決勝レースで2位まで追い上げて、見事に表彰台を獲得した。シーズン前半戦は不運なクラッシュなどにより結果が残らなかったが、表彰台を得たことでチームの士気もあがり、今戦の富士スピードウェイに挑んでいる。
第5戦富士スピードウェイラウンドのスケジュールは、8月5日(土)に公式練習と予選、6日(日)に300kmの決勝レースをおこなう。
走り始めとなった公式練習は、8時50分から1時間45分に渡って行なわれた。まず、Ferrari 488 GT3のステアリングは新田が握り、持ち込みの仕様を確認。新田は、ピットインを繰り返してセットアップを進め、16周を周回したところで都筑にバトンタッチ。
都筑もピットインを繰り返してマシンとコースの状況を確認していきながら、予選に向けての仕様を煮詰めていく。その後のサーキットサファリでも新田が引き続きセットアップをおこなうが、その時間のなかではべストのセッティングは見つけられなかった。
ベストタイムは新田がマークした1分39秒681で、GT300クラスの30台中19番手という結果だった。チームは二人のドライバーのコメントを元にして、予選までの短い時間の中でベストなセットアップを探る作業を行うことになった。
<予選>
SUPER GTの予選はノックアウト方式で実施され、GT300クラスでは上位14台がQ2へ進出することになる。
練習走行から約2時間の間でチームは、最善のセットアップを行いFerrari 488 GT3を予選に送り出す。14時35分から50分までの15分間の予選Q1は、これまでのレースと同様に新田が担当。
コースオープンとともにタイムアタックを開始した新田は、計測3周目には練習走行のタイムを上回る1分39秒248をマークしその時点でタイミングモニターのトップにきた。続く周には1分38秒574を記録し、さらにタイムアップを果たす。
このベストタイムを記録した後も新田はタイムアタックを続けたが、タイヤのピークをすぎていたたためこれ以上のタイムアップは難しく、またチームはQ2へ進出できると判断し新田をピットへ呼び戻す。
Ferrari 488 GT3はピットで待機しライバル勢のタイムアタックを見守ることになったが、新田のタイムを上回るマシンは少なく、結果として7位で予選Q2へ進出した。
GT500クラスの予選Q1を挟んで始まった予選Q2。Ferrari 488 GT3に乗り込んだ都筑は、コースインから2周に渡ってタイヤに熱を入れつつマシンの状況をチェック。計測3周目には、練習走行でマークしたタイムを更新する1分40秒298を記録し、さらにタイムアタックを続ける。
4周目には1分38秒835までタイムアップを果たし、さらに上位進出をうかがう。5周目も1分38秒台をマークするが、ベストタイムを塗り替えることはできず、ここで予選Q2を終えてピットへ戻る。結果として、1分38秒835のベストタイムで10位を獲得した。
ふたりのドライバーはチームが用意してくれた最善のセットアップで充分な速さを見せることができたので、決勝のレースにも自信をみせている。