ルノーF1チームの開発ドライバーであるオリバー・ローランドは、自身がロバート・クビカに次ぐ2番目の来季レギュラーシート獲得候補者だと考えている。
今季はF2に参戦しているローランドは、オランダのアッセンで開催されるガンマ・レースデーで、ルノーの2012年型マシン『E20』のデモランを行う予定だ。
だが24歳のローランドは、今週ブダペストで行われたF1合同テストに特に注目していた。ルノーはテスト走行にはクビカと、F2で所属するDAMSでのチームメイト、ニコラス・ラティフィを起用したのだ。
「F2でチームメイトのニコラス・ラティフィがテストを行っていたから、彼から少し様子を聞いたよ」とローランドは語り、次のように続けた。
「僕らは気が合うし、F2ではよく情報交換をしているんだ。昨晩話をしたところ、テストはうまくいったらしいね。彼ら(ルノー)が僕と彼(ラティフィ)、彼とロバートを比較する際の参考になるから、(ラティフィのテスト参加は)僕にとってもいいことだった」
「でもテストについて、すべてがわかるわけではない。各チームとも多くの燃料を使うし、エンジンがどのようなセッティングにしてあるかも、本当ところはわからない。何が起きているのかを外側から正確に測るのは難しいんだ」
今シーズンのローランドはF2で2回の優勝を飾っている。ルノーのシート争い候補として浮上し、来季はニコ・ヒュルケンベルグのチームメイトとなるべく現在は全力を尽くしている。
しかし、このシート争いにはラティフィとセルゲイ・シロトキンというふたりの才能あふれる若手が控えている。さらには“奇跡の男”ロバート・クビカも、この貴重なシートを狙っているのだ。
「ロバートには手厚いサポートがあって、彼がF1に復帰するところを誰もが見たがっている。彼がいることで、僕がシート獲得を目指すのは少し難しくなっている」とローランドは続けた。
「他のふたりについては、ニコラスはF2でのチームメイトだから直接比較されるだろう。彼が僕に勝てばF1のシートは彼が獲得すべきだし、反対の結果だったら僕が獲得することになるだろう」
「シロトキンは昨シーズンのGP2で3位だったけれど、僕は彼より少しだけ良い働きをしていると思っている。僕たちは2014年のワールドシリーズ・バイ・ルノーではチームメイトで、僕は彼に勝ったんだ」
「自分には多くのサポートはないと思っているけれど、ドライバーシートの候補ということでは、ロバートの次になると思う」
「彼の過去の実績を尊敬しているし、もし僕がシートを狙っているのでなかったら、彼が復帰できたらいいと思うよ!」