LMcorsaレースレポート:SUPER GT 第5戦予選・富士スピードウェイ
LMcorsa Super GT, Racing Reports 2017 Vol.9-1
Round 5:FUJI INTERNATIONAL SPEEDWAY. 2017/08/05
予選結果:23位(エントリー30台)
天候:曇り、コース状況:ドライ
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前回の第4戦SUGOから2週間後となる8月5日(土)に、AUTOBACS SUPER GTシリーズ第5戦 FUJI GT 300㎞ RACEの予選が富士スピードウェイで開催された。
今シーズンも飯田章と吉本大樹のベテランコンビでGT300クラスに挑んでいるLMcorsaは、前戦のSUGO大会まで今年投入した新型車両の「SYNTIUM LMcorsa RC F GT3」で4戦連続完走を果たしている。
今回と同じ富士スピードウェイが舞台となった第2戦では粘りの走りで8位に入賞。
そして、第3戦と第4戦の2カ月のインターバルの間には、SUPER GT 合同テストに2回、タイヤテストに2回と計4回のテストに参加し、マシンの熟成とタイヤとのマッチングを進めてきた。
その結果、第4戦は練習走行でGT300クラスのトップタイムをマーク。予選では、今シーズン初のQ1突破を果たし、Q2ではタイムアタックを担当した吉本の名前が計時モニターのトップに映し出されるが、最後のタイムアタックで他チームに逆転され予選3位となる。
決勝は、スタート直前に降り出した雨の中、スタートを担当した飯田が粘りの走りを見せ、バトンを受け継いだ吉本は乾き出した路面状況で前を行くマシ
ンを追いかけていく。
しかし、SC導入のタイミングなどもあり表彰台獲得まであと一歩の5位でフィニッシュ。LMcorsaの60号車としては今シーズン最高の成績でレースを終えられ、ドライバーズポイントは両ドライバーとも14位、チームランキングは13位となっている。
今回の土曜日午前中に行われた練習走行では、タイヤのマッチングを確認するためにまずは吉本がドライブを担当しコースイン。想定していた気温、路面温度よりも低く、持ち込んだタイヤとのマッチングに苦しみながらもマシンのセッティングを変更するなどし、予選に向けた準備を進めていく。
最終的に吉本が19周、飯田が15周を走行し、吉本の1分39秒357がベストタイムとなり、11位という結果に終わった。
予選
午後の予選直前までサーキット上空は厚い雲が覆っていたが、予選が開始される14時35分には青空が広がっていた。
Q1を担当したのは今回も飯田で、Q1突破を目指してタイムアタックに挑む。しかし、練習走行と気温、路面温度はほとんど変わらずにマッチングに苦労しながらの走行となってしまう。
結果、飯田は1分39秒347がベストタイムとなり、23位という結果で2戦連続のQ2進出とはならなかった。
これによりQ2担当であった吉本は、残念ながら予選でドライブする機会はなかった。予選は23位となったが、前戦SUGOからの良い流れがチーム内にあるので、明日の決勝では上位進出を目指していく。
ドライバー/飯田章
前戦からいい流れになってきているので、予選は厳しい状況でしたがなんとかQ1突破をと思って挑んだのですが、あと一歩届きませんでした。決勝は今日よりも暑くなってくれれば、タイヤも本来の性能を発揮してくれるので上位進出を狙っていけるはずです。
ドライバー/吉本大樹
今日は少し厳しい状況にありましたが、その中でもセットアップで期待の持てる方向性を見つけ出すことはできました。これまでのテストなどで積み上げてきたものが、しっかりと形になってきているので後方からのスタートにはなりますが決勝に向けてはポジティブですね。
前戦SUGOからの流れを断ち切らないためにも、明日の決勝では序盤から追い上げていってトップ10以内でのフィニッシュを目指していきます。
監督/小藤純一
台風の影響もあり、想定していた天気にならず路面温度的には10~15度くらい低い状況でした。そのため持ち込んだタイヤのマッチングに苦労した1日になってしまいました。でもマシンのバランスはいい状態になっているので、決勝の温度が上がってくれれば巻き返しを図っていけると思っています。
レースは何が起こるか分からないので、最後まできちんと走り切ることができれば結果を出すことができるはずですから。