AUTOBACS RACING TEAM AGURI
2017スーパーGT第5戦 富士スピードウェイ
GT500 予選レポート
マシン完璧では無かったが今季3回目のポールポジション
前回のSUGOではミスもあり、ポールポジションの優位性を生かすことができず涙を飲んだ。チームはこの悔しさを持って富士に乗り込んだ。
午前のセッションは野尻智紀がクルマのセット確認を進めながら走行を重ねた。クルマが跳ねる症状が出てしまい、なかなか思うようなタイムが出なかったが、クルマのバランスは相変わらず良さそうだ。
迎えた予選はQ1を小林崇志がアタック。タイヤに熱が入りにくく、納得のいくタイムを出すことはできなかったが、なんとかQ1を7番手で突破。
チームはQ2までにクルマを微調整して野尻に託した。野尻は前後の間合いを取りながら、アタックに入っていった。周囲がタイムを更新していくなか、野尻は徐々にタイムアップしていき、予選終了間際にトップタイムをマークし、今季3回目のポールポジションを決めた。
鈴木亜久里監督のコメント
「調子は悪くなかったけど、実際どのくらいのポジションまで行くことができるか分からなかった。だけど、小林も野尻もクルマのポテンシャルを100%引き出してくれたと思っている。明日はミスを無くして、最後までキッチリ走ることが重要。なんとか結果を出したいね」
星学文エンジニアのコメント
「今日はSUGOからパフォーマンスをアップしようと思ってクルマを持ち込みました。ネガティブな部分もありましたが、Rd.2(富士)の状態も良かったので、ポジティブな部分をミックスしながらクルマを作りました」
「予選に向けて微調整が必要だったのですが、ベースが良かったのでタイヤとのマッチングを合わせれば良くなると思っていました。しかし、まさかポールポジションを獲ることができるとは思っていませんでした。明日は天候が読めない部分もありますが、このポールの位置を生かして優勝を目指していきたいと思います」
野尻智紀選手のコメント
「2回連続ポールを獲ることはなかなか無いことではありますが、前回ポールを獲りながら表彰台に届かなかったので、今回はきっちりと結果を出したいという思いが今は強いです」
「今朝の走行では納得のいくクルマのコンディションではありませんでしたが、予選までにチームはクルマをアジャストしてくれたので、思い切ってアタックできました。明日はもちろん優勝を目指して走りますが、ミスの無いようにきっちり走りきりたいです」
小林崇志選手のコメント
「午前のセッションでまとめきれない部分があったのですが、野尻ならQ2でトップを獲れるタイムを出せると思っていたので、セット変更はせずタイヤプレッシャーだけ調整して出ていきました。タイヤの暖まり方があまり良くなくて、Q2に向けてタイヤの状態をチームに上手く伝えることができたと思っています」
「今季3回目のポールですが、明日は3度目の正直でなんとか勝ちたいと思っています」