スーパーGT第5戦富士、スーパーGT300クラスのポールポジションは高木真一とショーン・ウォーキンショーのARTA BMW M6 GT3が手中にした。ARTA両クラス制覇となった予選後、GT300の両ドライバーがポール獲得の喜びを語っている。
ARTA BMW M6 GT3
高木真一
「ポール(ポジション)は久しぶりのような気がしています。前戦のSUGOではいい追い上げをしていたと思うんですけど、結果的にはリタイアになってしまい、そういう辛いところもあって、自分のレースのやり方を見直そう、と思って富士に来ました。そんなこともあったので、ポール獲得直後はちょっと感極まったところもありましたね」
「去年からこのクルマで走っていて、いちばん相性のいいコースが富士だと思っていました。SUGOでリタイアしたことでウエイトを(新たに)積まなかったこともあるだけに、勝つチャンスはここしかない、と考えていました。そしてチームが頑張ってくれて、朝のフリー走行からトップタイムを出せるクルマに仕上げてくれました」
「今日は今まで使ったことがないようなタイヤを使ったんですが、それもブリヂストンさんとの開発体制が進化してきているからできたことだと思います」
「それと、実はですね、お昼のトークショーの時にポール獲得の要因があったんですよ。亜久里さんが『今日は2クラスともポールポジションですから、みなさんもうお帰りください』って、なんか宗教法人めいた予言をおっしゃっていて(笑)」
「あと1勝で、かつての僚友である新田(守男、50号車Ferrari 488 GT3をドライブしている)さんのGT300個人通算最多勝(18勝)に並びますけど、新田さんをやっつけよう、という感覚はまったくないですね」
「ショーンからしたら僕も新田さんもオジーチャンなんで(笑)なかなかチャンスがないですから、前戦SUGOは新田さんが2位で残念でしたし、まあ、僕からしたらラッキーでもあったんですけど……」
「いずれにしても、いつか我々の記録は若い人たちに破られるのかもしれません。とにかく明日もクルマの状態が良くて、いいレースができて、優勝できたらいいなと思います」
ショーン・ウォーキンショー
「最高の気分だ。なにより、頑張って素晴らしい走りを見せてくれた高木(真一)選手のおかげだと思っているよ。そして朝のフリー走行でも、予選でも、クルマは最高に仕上がっていた。本当に嬉しいね。明日もこのままいきたい」
「ここまでは高木選手の思った通りの順位になる流れで来ていると思うから、高木選手が優勝と思うならば、明日も優勝できるんじゃないかな」