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野尻が圧巻のアタック。富士GT500予選はARTA連続ポールでNSX今季5戦中4度目

2017年08月05日 16:42  AUTOSPORT web

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第4戦に続き、連続ポールを獲得したARTA NSX-GT
スーパーGT第5戦富士、公式予選でGT500クラスのポールポジションを獲得したのはARTA NSX-GTの野尻智紀と小林崇志だった。2戦連続、今季の3度目の予選トップとなる。

 午後になって富士の空は曇り時々晴れという状況になった。GT500のQ1は予定通り14時55分にスタート、この時点での天候は晴れ、気温29.5度、路温も37度まで上がっている。

 いつものように各車の動き出しは終了時刻からタイヤの温めにかかる時間(周回)を逆算したものとなり、最初にWedsSport ADVAN LC500の国本雄資がコースインしたタイミングがセッション残り約10分だった。

 その後、残り9分頃にEpson Modulo NSX-GTのベルトラン・バゲットが動き、残り8分前後には大半のマシンがコースインを果たす。そしてもう1周後という感じのタイミングで、MOTUL MUGEN NSX-GTの武藤英紀が残り約6分で最後のコースインとなった。

 アタックのターゲットタイムが最初に計測されたのは残り1分30秒というところで、MOTUL AUTECH GT-Rの松田次生が1分29秒423をマーク。同じくミシュランタイヤを履くS Road CRAFTSPORTS GT-Rの千代勝正が1分29秒520で2番手に続く。さらにフォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが3番手と、GT-R勢が1-2-3を形成。

 チェッカー寸前にKeePer TOM'S LC500の平川亮が3番手に上がり、GT-R勢に割り込む。その後、Q2進出圏で入れかわるような動きはなく、GT-R勢は前出の3台がQ2進出。LC500勢ではKeePerに加えてau TOM'S LC500(中嶋一貴)とZENT CERUMO LC500(石浦宏明)が、そしてNSX勢ではARTA NSX-GT(小林崇志)とKEIHIN NSX-GT(小暮卓史)がQ1突破を決めた。

 前戦ウイナーのDENSO KOBELCO SARD LC500はヘイキ・コバライネンが最後にタイムアップを果たすが、惜しくも9番手でQ2進出ラインには届かず。ポイントリーダーのWAKO'S 4CR LC500(大嶋和也)は11番手。今回の優勝候補に挙げられていたカルソニック IMPUL GT-Rは12番手、2基目のニューエンジンを投入したRAYBRIG NSX-GTはなにかアクシデントがあったか、再下位の15番手となってしまった。

 Q2は15時40分にスタート、この時の空は曇り。GT-RとLC500が各3台、NSXが2台での戦いとなる。各車の動き出しはセッション残り8分前後のところだった。

 残り2分を切って、まず暫定首位に立ったのはauのジェームス・ロシター、タイムは1分29秒807。しかし、これをすぐにMOTUL GT-Rのロニー・クインタレッリが1分29秒475で更新し、トップを奪う。そしてKEIHINの塚越広大が1分29秒618で2番手に食い込んだ。

 auのロシターは1分29秒591にタイムを詰めるが、KEIHINを交わしての2番手まで。MOTUL GT-Rのクインタレッリはタイム更新ならずも、これでポールは確定かと思われた。しかし、チェッカー後にARTAの野尻智紀がクインタレッリのタイムをコンマ3秒縮める、1分29秒104を叩き出し、それまでポール争いしていた3台を一気に抜き去って、2戦連続ポールをもぎ取った。

 トップ4はARTA、MOTUL GT-R、au、KEIHINという順位で決着。これでARTAは今季5戦して3回目のポール獲得、NSX勢としては4回目のポール獲得となった。