スーパーGT第5戦富士の予選が8月5日、富士スピードウェイで行われ、スーパーGT300クラスはARTA BMW M6 GT3がポールポジションを獲得した。
■Q1
ノックアウト予選のQ1は曇天の下、気温27度、路面温度33度ドライコンディションでスタートした。14時35分の開始とともに、各車が続々とコースイン。
予選Q1終了まで残り9分を切ると、各車がタイムアタックに入る。まずターゲットタイムを叩き出したのは、Ferrari 488 GT3の新田守男だ。1分39秒248を記録すると、すぐに自身のタイムを更新。1分38秒574をマークしてみせ、セッションをリードする。
この後数分はトップが入れ替わることなく、2番手以下のタイムが更新される展開に。しかし残り4分を切ったあたりから、予選Q2進出をかけた戦いが火花を散らすことになった。
口火を切ったのはB-MAX NDDP GT-Rの高星明誠。高星は1分38秒538をマークしトップに立つが、直後にLEON CVSTOS AMGの蒲生尚弥が1分38秒340と、このタイムを更新する。
さらに残り2分でStudie BMW M6のヨルグ・ミューラーがタイムアタック。1分38秒097を叩き出すとこれがQ1トップタイムとなり、Studie BMW M6が予選Q1を1番手で通過した。
2番手にはLEON CVSTOS AMG、3番手にはSUBARU BRZ R&D SPORTが続き、以下、B-MAX NDDP GT-R、エヴァRT初号機 Rn-s AMG GTといったトップ5となっている。
前戦SUGOで優勝したGAINER TANAX AMG GT3は、1分39秒007で19番手。Q1突破はならなかった。
■Q2
スーパーGT500クラスの予選Q1とインターバルを挟んで、15時20分から12分間で争われた予選Q2。各車はタイヤを温めると、残り5分を切ったあたりからタイムアタックを開始する。
まず最初に1分38秒台のタイムを記録したのは、Q1で3番手タイムをマークした山内英輝のSUBARU BRZ R&D SPORT。しかし、直後にこのタイムをグッドスマイル 初音ミク AMGの片岡龍也が更新する。
上位4台が1分38秒台を記録するなか、残り3分でARTA BMWの高木は1分37秒700のタイムを叩き出しトップに浮上する。
終盤、Studie BMW M6の荒聖治が1分37秒809をマークするも、ARTA BMWにはわずかに届かない。逆に高木は予選Q2の最終盤に自身のタイムをさらに短縮。1分37秒525のタイムを記録してみせ、2016年の第5戦富士に続き、2年連続のポールポジションを獲得した。
2番手には同じくBMW M6のStudie BMW M6が入り、BMW勢がフロントロウを独占。3番手にはグッドスマイル 初音ミク AMG、4番手にはLEON CVSTOS AMGとメルセデスベンツAMG GT3が続き、5番手にはJAF-GTのSUBARU BRZ R&D SPORTが続いた。
1年ぶり、通算12度目のポールポジションを獲得した高木は、予選Q2直後のインタビューに対し「がむしゃらに(やりました)。ショーン(・ウォーキンショー)がよく頑張ってくれました」とコメント。喜びからか、涙ぐむ様子も見せていた。
一方、11番手のタイムをマークし予選Q1を突破したウォーキンショーも「タカギサン(高木真一)が頑張ってくれた。ポールポジションが獲得できてうれしいよ」とポール獲得の喜びを語った。
スーパーGT第5戦は8月6日、ウォームアップ走行を経て、15時25分に66周の決勝レースがスタートする。