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「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメ映画は『ジョジョの奇妙な冒険』『トランスフォーマー/最後の騎士王』

2017年08月04日 20:03  リアルサウンド

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 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、2017年劇場鑑賞本数366本(2017年8月4日現在)、週末は基本的に映画館で暮らしている、リアルサウンド映画部のロン毛担当・宮川翔が2作品をオススメします。


参考:『ジョジョ』小松菜奈が語る、“原作もの映画”への取り組み方「どれだけオリジナルにできるかが肝」


■『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』


 『ジョジョ』がついに実写映画化される。相次ぐ人気コミックの実写映画化企画もここまできてしまったか……。本企画が発表された際、多くの映画ファンが同じような感想を抱いたことだろう。


 昨年9月、東宝とワーナー ブラザース ジャパンが初めてタッグを組む大型企画として、事前に情報を一切出さずに、キャストや監督が登壇する製作発表会見として、その製作が発表された本作。『ヒロイン失格』『orange-オレンジ-』『一週間フレンズ。』『オオカミ少女と黒王子』……さらに10月には『週刊少年ジャンプ』で連載中の人気コミックを映画化した『斉木楠雄のΨ難』の公開も控えるなど、数々の人気コミック原作の実写映画化作品に起用されてきた主演の山崎賢人をはじめとするキャストや、『テレフォーマーズ』の実写映画化で映画ファンをざわつかせた三池崇史監督という座組みに、賛否が渦巻いたのはご存知の通り。かくいう筆者も「これはヤバい匂いがするぞ……」と感じていたのだが、いざ蓋を開けてみれば、これがめちゃくちゃ面白いじゃないか!


 一歩間違えれば大事故になってしまいそうな“スタンド”は、CG技術が巧みに駆使され見事に再現されており、日本映画ではなかなか観ることのできないようなハイクオリティなものに仕上がっている。スペイン・シッチェスでのロケも相まって、これまでの原作ものの実写映画化とはまったく異なる印象を受けた。


 キャストのハマり具合も素晴らしい。特に主演の山崎賢人。紫の学ランにリーゼントといった奇抜な出で立ちもまったく違和感なく観れてしまうから不思議だ。今回の東方仗助役で役者として新たなフェーズに突入したといっても過言ではないだろう。とにかく今は続編が観たくて仕方がないので、今後シリーズ化されることを期待したい。


※山崎賢人の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記


■『トランスフォーマー/最後の騎士王』


 映像技術といえばマイケル・ベイ監督。ハリウッドの“破壊王”とも呼ばれるマイケル・ベイが、『トランスフォーマー』シリーズ最新作でまたしてもやってくれた!


 シリーズを重ねるごとにとにかくスケールがとんでもないことになっていき、今回の最新作ではアーサー王伝説やストーンヘンジなど、歴史に隠されたトランスフォーマーの秘密までもが描かれていく。


 ストーリーに関しては正直いろいろと詰め込まれすぎてお腹いっぱいではあるのだが(上映時間は安定の長さ、149分!)、その圧倒的な映像体験は常に進化し続ける『トランスフォーマー』シリーズならでは。撮影にはほぼ全編IMAXカメラ(IMAX 3Dデジタルカメラと3Dリグに搭載された2台のALEXA IMAXカメラ)が使用されており、IMAX 3D版は他の作品では決して味わえないと感じるほど、とにかく圧倒される。これだけでも間違いなく観る価値はあるだろう。


 シリーズファンにとっては嬉しいジョン・タトゥーロやジョシュ・デュアメルの再出演(シャイア・ラブーフ主演の1作目から3作目までに登場)、アンソニー・ホプキンスやローラ・ハドックといった新キャスト、そして『スター・ウォーズ』シリーズのC-3POによく似たコグマンや愛嬌あるスクィークスといったキャラクターの登場も見どころだ。


 なおリアルサウンド映画部では、ヒロイン役を演じたローラ・ハドックとイザベラ・モナーのインタビューを近日公開予定。(リアルサウンド編集部)