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「人づくり革命」って何なの? 「意味不明」「自分で言ってて恥ずかしくないのか」と困惑する人続出

2017年08月04日 19:31  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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安倍晋三首相は8月3日、内閣改造で「人づくり革命」担当相を新設した。自民党の政務調査会長で衆議院議員の茂木敏充氏(61)が経済財政再生担当大臣と兼任するという。人づくり革命という言葉に対し、ネット上では「信じられないセンス」といった声が相次いでいる。

「1億総活躍大臣より更に何の担当大臣か意味不明」

安倍首相は6月19日の記者会見で、

「人づくりこそ次なる時代を切り拓く原動力であります。これまでの画一的な発想にとらわれない『人づくり革命』を断行し、日本を誰にでもチャンスがあふれる国へと変えていく」

と意気込んでいた。そして「人づくり革命」を進めるために、「みんなにチャンス!構想会議」という名前の有識者会議をこの夏に発足させるとしていた。

8月3日に行われた、第3次安倍第3次改造内閣の初閣議では、「人づくり革命」の断行に加え、復興の加速化、一億総活躍社会の実現、世界の中心で輝く日本の計4項目を政策課題として掲げていた。「人づくり革命」では幼児教育や高等教育の無償化、社会人の学び直しなどを推進するという。

「人づくり革命」という言葉に対し、ネット上では、そもそも意味がわからないという声が相次いだ。「『人づくり革命』なる意味不明の造語」「1億総活躍大臣より更に何の担当大臣か意味不明」というのだ。

「共産党が政権についてこそ、本当の人づくり革命なんじゃないか」

さらに、「言葉を扱う職業の人間として、信じられないセンス」と絶句する人も続出した。

「自分で言ってて恥ずかしくないのだろうか…人づくり革命大臣とか圧倒的に言葉のセンスが足りてないよね…」

また「いっそのこと『人間革命大臣』という名称にして、公明党議員に大臣を任せればいいんじゃないかなぁ」という意見も。他にも「人造人間でもつくるのかな」「革命的な新しい生殖方法を開発」と突飛なことを想像した人もいた。

そしてこの「人づくり革命」には思わぬ突っ込みも入った。共産党の小池晃書記局長が8月3日の記者会見で「革命という言葉を軽々しく使わないでほしい」と不快感を示し、

「革命っていうのは、ある階級からある階級に政治権力が変わるような重い言葉」
「共産党が政権についてこそ、本当の人づくり革命なんじゃないか」

と述べたという。朝日新聞が4日に報じた。

イデオロギーの時代は終わったと言われるが、それでもやはり「革命」という言葉に強い思い入れがあることがうかがえる。共産党の担当者は、キャリコネニュースの取材に対して、「『人づくり革命』そのものが何を指しているのかまだよくわからないため、コメントは差し控えたい」と答えた。