MotoGP第10戦チェコGPの開幕前に、モビスター・ヤマハMotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシ、モンスター・ヤマハ・テック3のヨハン・ザルコとジョナス・フォルガーが意気込みを語った。
■マーベリック・ビニャーレス(MotoGPクラスランキング2位)
開幕前のテストから好調で、開幕2連勝を飾り、前半戦最多の3勝を記録したマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)だが、第7戦カタルーニャGP以降の3戦は表彰台から遠ざかり、前半戦をランキング2位で終えた。
しかし、トップのマルク・マルケス(ホンダ)との差はわずか5ポイント。ブルノではMoto3時代の2013年に2位表彰台を獲得した経験を持つ。ヤマハのマシンで初めてとなるブルノをどう攻略するかに注目が集まる。
「サマーブレイクは友人や家族と楽しんだよ。今はマシンに乗れることが待ち遠しい。タイトル獲得のためにはシーズン後半戦が重要になるので集中して臨みたい。ミスは許されない。ブルノとオーストリアに備えてトレーニングを重ねてきた。どちらも好きなコースなので、いい結果を残すことができると思う」
■バレンティーノ・ロッシ(MotoGPクラスランキング4位)
第8戦オランダGPで1勝を記録し、ランキング4位につけるバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)。ロッシのグランプリ初優勝は1996年、125cc時代のブルノ。以後、250cc時代の1999年、500cc時代の2001年に優勝。
MotoGPクラスとなってからは2003年、2005年、2008年、2009年と4勝を記録しており、表彰台を通算14回獲得している得意なコース。昨年も2位に入賞したロッシが、久しぶりとなるブルノでの勝利を成し遂げることができるかに注目が集まる。
「サマーブレイク中はゆっくり休むことができた。友人たちと多くの時間を過ごしたが、トレーニングに戻り、すぐに準備を整えることができたのでフィーリングはいい。ジムと自転車でトレーニングを行なったが、今は早くマシンにまたがり、チームと共に仕事に取り組みたい」
「チャンピオンシップはまだまだオープンなので、常に表彰台に上がるためにはハードに仕事に取り組まなければならない。ブルノは本当に好きなコース。このコースにはいい思い出がたくさんある。今週末のレースがもう一つの素晴らしいレースとなることを願っている。最初のセッションから素早く取り組むことが重要だ」
■ヨハン・ザルコ(MotoGPクラスランキング6位)
前半戦の第5戦フランスGPでMotoGPクラス初表彰台となる2位を獲得するなど、前半戦終了時点でルーキートップのランキング6位につけるヨハン・ザルコ(ヤマハ)。MotoGPクラスでのチェコGPは初めてとなるが、Moto2時代の2015年には優勝経験を持つ。
「サマーブレイクの後、チェコGPを迎え、エネルギーは100%だ。このコースに対して大きな自信がある。ブルノでは、グランプリを走り始めてからいつも速く走れていた。ザクセンリンクの週末は難しかったけど、そこからたくさんのことを学んだ」
「それに、チームメイトであるジョナス(・フォルガー)の、ドイツでの表彰台は高いモチベーションを与えてくれた。ブルノのコースは、ヤマハのマシンに合っているから、集中し、いいリザルトを獲得したい。もしかしたら、表彰台を獲得できるかもしれない」
■ジョナス・フォルガー(MotoGPクラスランキング7位)
ホームレースのドイツGPでMotoGPクラス初表彰台を獲得したジョナス・フォルガー(ヤマハ)。チームメイトのヨハン・ザルコとルーキー・オブ・ザ・イヤーを争っており、前半戦終了時点でランキング7位につける。ブルノではMoto2時代の2012年、2014年に優勝しており、MotoGP初年度でどんな走りを見せるかに注目が集まる。
「もう一度、マシンに乗れるのが楽しみ。ザクセンリンクの後で充電でき、短いサマーブレイクを楽しめたことはよかった。チェコでも前戦と同じポジティブなフィーリングを維持したいし、自信はある。バイクはとてもうまく走ってくれる。すばらしい週末にすることができるはずだ。ボクたちが戦闘的であることを、もう一度証明したい」