8月3~17日に丸の内、有楽町、大手町エリアで開催される参加型スポーツイベント、『MARUNOUCHI SPORTS FES 2017(丸の内スポーツフェス2017)』。このオープニングセレモニーが初日である8月3日に丸の内仲通り付近で開催され、第101回インディアナポリス500で優勝を挙げたレーシングドライバー、佐藤琢磨がスペシャルゲストとして登場した。
『丸の内スポーツフェス2017』はスポーツ体験や、さまざまな分野のゲストアスリートによるトークショーなどの各種イベントが開催されるほか、期間中はスポーツに関する雑誌やコミック、琢磨のヘルメットなどのスポーツアイテムの展示が楽しめる大型スポーツイベントだ。
12時から始まったオープニングセレモニーには、琢磨のほかにMCとしてフリーアナウンサー加藤綾子さん、ゲストにスポーツ庁の鈴木大地長官、陸上競技選手の福島千里が登場。詰めかけた多くの観客に、イベントとスポーツの魅力をアピールした。
セレモニーに姿を現した琢磨は、MCの加藤に5月28日に行われたインディ500で優勝したときの気持ちについて聞かれ、「言葉にならなかった」とコメント。
「(インディ500での優勝は)自分の小さい時からの夢だったので、その夢が叶った瞬間、叫びました」
「これまでもいくつかのレースで勝ったことはありましたが、インディ500というのは100年以上の歴史があって、決勝日は40万人の人が集まるんです。それだけ長い歴史のあるレースの中で勝つことを、20年以上夢見てきました。続けてやってきてよかったなという思いがすごく強かったです」
伝統あるインディ500の勝者となった琢磨は、表彰台でシャンパンではなくミルクを飲んだことについて触れ、「インディ500は80年以上の歴史があるのですが、酪農を発展させるということで勝者だけミルクを飲むという習慣があるんですよ」と解説。
「ドライバーは事前に低脂肪乳とかリクエストができるんです。(優勝して)周りの反応もすごかったですね。特にインディアナポリスは街全体がお祭りになってしまうので」
「僕がレストランに行くじゃないですか。頼んでもいないのにミルクが出てきたり、デザートもワインクーラーにミルクを入れて出してくれたり。そういうことでみんな応援してくれるんです」と優勝の際の裏話も飛び出した。
また、インディ500での優勝は自身にとって20年来の夢だったという琢磨が、夢を持つことについて触れた。
「夢を見るのは自由だし簡単だけれど、目標を立てて、ひとつひとつ(クリアして)いった先に夢があるんだと。そういう意味では挑戦し続ける力というのは大事だと思ったし、夢を持ち続ければ本当に叶うんだと思いましたね」
「レースを20年間やってきて、40歳でも夢を叶えることができる。それはスポーツのすばらしさでもあると思うし、継続すること大切さもあらためて学びました」
この後、琢磨は各ゲストとともに実技に挑戦。『丸の内スポーツフェス2017』の開催期間中に実際に体験できる握力や立位体前屈、背筋力、閉眼片足立ちなどの体力測定、野球のピッチングや自転車、ゴルフのドライバーなどの丸の内5種競技に挑むと、見ていた観客から感嘆のどよめきや拍手が上がった。
さらに、琢磨はオープニングセレモニーに続いて8月12日に行われるカート体験イベントのPRに参加。丸の内仲通りに設置された特設コースにカートが用意され、ここでデモンストレーションランが行われた。
琢磨とともに特設コースを走ったのは、子供たちやゲストアスリートの福島、そして一般の女性たち。みんなそれぞれに、レーシングドライバーである琢磨に先導され、興奮した様子で走行を楽しんでいた。
なお、『丸の内スポーツフェス2017』の開催期間中、新丸ビル3FアトリウムSPORT MUSEUMでは、琢磨がインディ500優勝時にかぶっていたヘルメットや優勝記念の置物、ホンダHI17RインディV6のエンジンや写真パネルなどの展示も行われている。
展示の時間や各種イベントの開催日時は、公式ホームページを要チェックだ。
■『丸の内スポーツフェス2017』公式ホームページ
http://www.marunouchi.com/feature_jp/sportsfes2017/