「企業公式アカウント中の人教訓」というハッシュタグが8月2日、ツイッターに登場した。各社のアカウントがこれまでの失敗や「あるある」をこぞって投稿して盛り上がりを見せている。
浅田飴は、「画面の前でニヤニヤしない」「後ろを通る上司に気を付ける」と意味深な投稿。他のユーザーから「何を見ていたのでしょう」という突っ込みが入っていた。業務でツイッターを利用していると、ついついネットサーフィンをして関係のないページを閲覧していた、なんてことがあるのかもしれない。
「プライベートのお出かけ・お買い物もTwitterの企業さんから探しがち」
接着剤で知られるセメダイン社は、
「『これ絶対RTされる…!』というヨコシマな気持ちでツイートボタンを押さない」
と投稿。これならリツイートが伸びるという下心があるとかえって伸びないらしく、IT企業のテクノプランも「狙ってツイートしても伸びないし、期待していない方が伸びる」とつぶやいていた。
同じくセメダインは、「慌てない。これはシャッターチャンスだと思う」という言葉を添えて、親指と人差し指がセメダインでくっついてしまった写真を投稿した。接着剤を使っているときに誤って指をくっつけてしまうと非常に困るが、そうしたハプニングもネタになるということだろう。
また中の人たちは、休日の行動も仕事の影響を受けているらしい。オリジナルノベルティ専門店の販促はな子は、
「プライベートのお出かけ・お買い物もTwitterの企業さんから探しがち」
だという。他社の商品を食べたり、買ったりしてツイッター投稿すると公式アカウントがリツイートしてくれるため、宣伝につながるということだろう。
呟くネタに困ることもあるようで、「ツイートのネタに困ると社長を探す」(杉本屋製菓)、「ネタがない日は、天気ネタや『今日は◯◯の日』に頼る」(武蔵学園生協購買書籍部)といった声もあった。
「誤爆は絶対しない」という投稿も多かった。これまでも「中の人」が個人のアカウントと公式アカウントを間違えて投稿し、後から謝罪したり、炎上したりすることがあった。
「右手のネタツイートで怒られたら、左手でネタツイートしなさい」
公式アカウントの中でも異色なのが「上馬キリスト協会」だろう。企業ではなく、東京都世田谷区にあるプロテスタントの協会が運営するアカウントだ。「教訓」として、
「時に慎重に、時に大胆に、神様をイジり倒す」
「右手のネタツイートで怒られたら、左手でネタツイートしなさい」
と投稿。確かに同アカウントは、"こんなにふざけて大丈夫なのか"と思うようなネタツイートを投稿することがある。例えば「あなたの人生をたった5行で表す」というハッシュタグを使って、キリストの人生を
「飼い葉桶にて地上デビュー」
「神ってるイベントを多数開催」
「メンバーに裏切られる」
「公開処刑&地上引退」
「全世界驚愕の電撃復活」
という5行で表現。こうしたユーモアがあった方が、キリスト教に親しみを持ってもらえるということなのかもしれない。