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そごう千葉店ジュンヌが改装 ファッション偏重型からコト発想の体験型専門店館へ

2017年08月02日 17:44  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

正面口ファサードイメージ Image by: そごう・西武
そごう・西武は、25億円を投資してそごう千葉店の別館「オーロラモール ジュンヌ」を全館改装する。これまで「SHIBUYA109」系のヤングファッションを中心に展開していたが、近年の周辺環境や消費者ニーズの変化に対応し、コト発想の体験型専門店館へと生まれ変わる。全72テナントが出店予定で、一部ショップを除き9月15日にリニューアルオープン。2018年度の商品取扱高は90億円(2016年度比約25%増)を目標に掲げる。

 オーロラモール ジュンヌは2005年10月、ヤングファッション専門店館としてオープン。近年、千葉郊外には大型商業施設が林立するなど、同館が位置する千葉駅周辺の求心力が低迷している。また、消費者のニーズもファッションだけではなく生活全般に向けて広がっていることを受け、コト消費を重視した館へと舵を切る。郊外に流れてしまった客を「もう一度呼び戻したい」(久保田俊樹取締役執行役員)考えだ。
 改装後のターゲットは、20代後半~30代のマインドを持ち、自由で感性豊かなライフスタイルを楽しむ女性。旧来約7割の面積を占めていたファッション領域を4割まで縮小し、コト・体験やビューティー、食、生活雑貨といった領域の面積を拡充する。
 地下1階~4階のうち大きく変わるのは1階~3階。1階の旧流行発信ブランドフロアは旬のファッションと食をメインとしたフロアとなり、スナイデルやジェラートピケをそろえるセレクトショップ「ライフストア Room903」や、千葉県初出店となるバルセロナ発のアートキャンディショップ「パパブブレ」などがマルシェのように配置される。
 2階の旧ヤングカジュアルフロアは「キレイを創るビューティフロア」として、ダイエットに特化した加圧ビューティーテラスや目元専門サロンが出店し、美と健康をサポート。また卓球スペースや一時預かり専門託児所、コワーキングスペースを導入する。
 3階の旧ヤングキャラクターフロアは「自分再発見」がテーマのコト消費型体験フロアとして時間消費型のコンセプトストアをそろえる。神楽坂の個性派書店「かもめブックス」を手掛けた柳下恭平がミニシアターやギャラリーを併設した16の小さな専門書店をオープンするほか、手ぶらで手軽にスイーツを作れるクッキングスタジオ「ホイップ」などが出店する。
 リニューアル後は、買い物をしながら飲み物を楽しむスタイル「ショッピング with ドリンク」を提案。各フロアで提供されるドリンクは全て持ち歩き可能で、各フロアに設置される「止まり木」を利用して安全にドリンクと買い物を楽しめる。なお、今回の改装に伴うアートディレクションはグラフィックデザイナーの廣村正彰が担当。新ロゴマークはジュンヌ館の六角形のフロア形状を象徴するデザインに仕上がっている。