8月2日午前2時2分ごろ、茨城県北部を中心に震度4を記録する地震があった。東北・関東地方ではやや強い揺れが起こり、夜中に驚いた人も多いだろう。
そんな中、NHK水戸放送局のアナウンサーが、自宅で起床した約20分後には放送局でニュースを読んでいるという事実がネット上で話題になっている。
「地震のとき私は、マンションの4階、自宅で寝ていました」
発生から1分後、午前2時3分ごろ、NHKでは緊急地震速報に切り替わり、各地の揺れの状況などが伝えられた。同ニュースでは同時22分ごろ、震度4を観測した水戸放送局からの中継が放送された。同局の金子哲也アナウンサーは、
「水戸市では震度4を観測しました。地震のとき私は、マンションの4階、自宅で寝ていました」
といい、発生時の状況を説明した。金子アナウンサーは緊急地震速報のアラームで目を覚まし、自宅から徒歩5分の放送局へ向かったという。自宅は棚からものが落ちることもなく、道中、信号や街灯は点灯しており、コンビニエンスストアも通常通り営業を続けていた、と様子を伝えた。
他にも、運転停止中の東海原子力発電所からは「異常が起きたという連絡はない」ということ、地震による被害の情報も入っていないことなどを伝え、約1分間の中継を締めくくった。
NHK「緊急報道の場合、職員が自主的に判断して出局」
地震が起きるとニュースを確認するという人も少なくはない。金子アナウンサーの自宅からNHK放送局に至るまでの実況中継を聞いて「今回は大丈夫なのか」と安心した人もいるだろう。
しかし自宅で寝ていた人が地震発生から20分後には放送局でニュースを読んでいる、ということに驚いた人も多いようだ。また寝起きにも関わらず自宅や街中の様子を観察し、的確に視聴者に伝えている。この金子アナウンサーの姿はネットでも話題となり、
「放送局から徒歩5分以内の場所に住んでるとはいえ、早すぎではないか」
「使命への強い責任感に敬服いたします」
「ネクタイがまがってなくてキチンとしめてる」
と称賛の声が相次いでいる。中には「NHKのアナウンサーになるとテレポートができるようになる?」と推測する人もいた。その一方で、
「プロですね、でも自分のお体もお大事にして欲しいです」
と心配する声も寄せられた。キャリコネニュースの取材にNHK広報担当者は「緊急報道の際には、職員が自主的に判断して出局しています」と回答した。業務への使命感はさすがなものだが、金子アナウンサーが今晩はゆっくり眠れることを祈るばかりだ。