ウイリアムズF1は『FW40』のパフォーマンス低下を受け、これを向上させるべくマシンにいくつか大きな変更を施した。今週ハンガリーで行われている合同インシーズンテストで、試験する予定だという。
イギリスのグローブに本拠を置くウイリアムズは、ここのところ中団グループのライバルチームに差をつけられている。コンストラクターズ選手権では5位を保っているものの、すぐ後ろに続くトロロッソ、ハース、ルノーを引き離すためにもマシンのペースを取り戻すことが必須だ。
ウイリアムズ技術部門トップのパディ・ロウによると、変更は実験的ではあるが大規模なものであり、空力とメカニカル面の双方における改良が含まれるという。
「いくつかの重要な部分において、テストを行っている。興味深い内容の研究開発であり、そのうちいくつかは今年に関係しているし、その他のものは来年に向けて学びつつ理解する必要があるものだ。実際のところ、重要な取り組みが行われているんだ」
「一連の実験というのが、最も適切な言い方になるだろう。我々は常にこうした方法でテストを実施している。そういった意味では我々にとって、レースというものは最終段階だと言える」
ウイリアムズにとっては先週末のハンガリーGPもひとつの実走テストであり、ダウンフォースを求められるタイトで曲がりくねったコースレイアウトでは、マシンが苦戦するだろうことを事前に認識していたという。
「より速いマシンを作るためのモチベーションを上げてくれる、良い週末になるだろうとスタッフたちに言った」とロウは語り、以下のように続けた。
「簡単に言えば、こういうことだ。多くのやるべき仕事があり、より優れた結果を出す必要がある。さらに上を目指すことだってできる。それが我々が、色々なサーキットに赴いてやるべき仕事なんだ」
「最大値のダウンフォースが必要なモナコやハンガリー、シンガポールなどのサーキットでは、あるべきパフォーマンスを発揮できないという非常に明確なパターンがある」
「だが私は始まる前からあきらめるような人間ではない。だからシンガポールについても、何ができるかを検討していく。多くのことは根本的な設計によるものなので、もう1年待たなければならない」
フェリペ・マッサが体調不良からの回復を図っているなか、ブダペストでのテスト初日はランス・ストロールが担当している。2日目はルーキーのルカ・ギオットがテストを引き継ぐ予定だ。