ブダペストで行われているF1合同インシーズンテスト初日、シャルル・ルクレールはフェラーリのマシンで98周を走行した。彼の走りは最も印象的であり、スピードも申し分ないものだった。
19歳のルクレールはフェラーリの『SF70H』のステアリングを握り、最終的にはソフトタイヤでトップタイムを記録。傍目からは出だしから速さがあったように見えたが、内心ではかなり興奮していたようだ。ルクレールはテストの感想を以下のように語っている。
「フェラーリのマシンをドライブするのは“普通の経験”ではないよ。まるで初めてレーシングカーをドライブしたかのような気持ちだった。この役目を与えられたのはとても名誉なことだし、チャンスをくれたフェラーリに心から感謝している」
「自分の成し遂げた仕事に満足しているし、チームもそう思ってくれていることを願っている。『SF70H』をドライブするのは素晴らしい気分だった。それにF2から来ると、ここは何もかもが違う世界だね」
「幅広のタイヤを装着したF1マシンと、このレベルの空力ダウンフォースを経験するのは初めてのことで、信じられないような気分だった」
「ガレージでの仕事からも多くを学んだ。フェラーリは世界でも最高レベルのエンジニアが揃っているから、彼らと仕事をするのはとても楽しかったよ」
「最速タイムを記録できたのは良かったけど、テストでは相対的に見て重要なだけだ。F2シーズンの後半に集中する前に、僕は幸せな気分で休暇に入れるよ」
「いまのところ、F1は夢でしかない。僕にはまだやるべきことがあって、自分でもそれはわかっている。一歩ずつ前進していこう」
ブダペストでの合同テスト2日目は、セバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンが走行を担当する。