8月1日、ハンガリーにおいて今年2回目のシーズン中F1合同テストがスタートした。初日にトップタイムを記録したのはフェラーリから参加したシャルル・ルクレールだった。
2日間にわたるテストの初日、気温が35度以上に上昇する厳しい暑さのなかで、10チームの12人のドライバーが走行を行った。午前中のセッションではマクラーレン・ホンダのストフェル・バンドーンが最速タイム1分18秒370をマーク。しかしバンドーンはランチタイム直前にコース上でマシンをとめている。午前中の2位は今季型フェラーリを初めてドライブしたルクレール。序盤はスピンを喫したものの、順調にタイムを更新していった。午前3位はメルセデスのバルテリ・ボッタスだった。ボッタスは2018年向けピレリタイヤの開発テストを受け持ち、71周を走行している。
午後になってルクレールは1分17秒746をソフトタイヤでマーク、この日の総合トップとなった。このタイムはハンガリーGP予選では9位に相当する。総合2位のバンドーンは自己ベストタイムをウルトラソフトでマークしていることからも、現在F2のポイントリーダーであるルクレールの速さに注目が集まった。
バンドーンはトラブルのため十分な走行ができずに終わったがこの日の総合2位のタイムを記録した。ランチタイム直前にチームは液漏れとみられる症状を検知したため予防的措置でマシンをコース上でとめ、調査の結果、エンジン関係のオイル漏れであると発表した。午後のセッションでバンドーンはコースに復帰を果たしたのは16時過ぎだった。
総合3位はピレリタイヤのテストを行い、この日最多の155周を走り切ったボッタス。4位にはメルセデスのテストを担当した、GP3の現ポイントリーダーであるジョージ・ラッセルが続いた。
5位は体調不良のフェリペ・マッサに代わって参加したウイリアムズのランス・ストロール。
フォース・インディアで午前中に走ったニキータ・マゼピンが6位。午後に同チームで走行したルーカス・アウアーは9位だった。ルノーのニコラス・ラティフィが7位、トロロッソのショーン・ジェラエルが8位。ジェラエルは午前中にコース上でストップ、赤旗の原因となった。10位にはハースのサンティノ・フェルッチが入った。
レッドブルのテストを担当したマックス・フェルスタッペンが11位、ザウバーのグスタフ・マリヤが12位。フェルスタッペンは午前中にエンジン関係とみられるトラブルに見舞われて11周しか走れず、一日の合計周回数は58周にとどまった。
テスト2日目には、今年約6年ぶりのF1走行を果たしたロバート・クビカがルノーから参加、今季F1マシンを初ドライブする。また、松下信治が自身にとって初となるF1テストにザウバーから参加することが決まっている。