全国的に禁煙への意識が高まる中、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険は8月1日より、本社および全国131か所の営業拠点で終日禁煙化をスタートした。
毎週水曜日を禁煙デーとし、健康意識を高めてきた
同社では、昨年4月から顧客の健康を応援する「健康応援企業」への変革をスタート。毎週水曜日を禁煙デーと定めて、本社ビルの喫煙所を閉鎖するなど、社内の喫煙環境の整備を行ってきた。今回の全社終日禁煙化について、同社の広報担当者はキャリコネニュースの取材に、
「お客様の健康を応援する企業としての弊社が目指す姿として、まずは自分たちが健康になることが大切という思いから始めました」
と背景を説明した。
しかし喫煙者から反発はなかったのか。担当者に聞くと、「ありませんでした」と即答し、「毎週水曜日の禁煙デーを昨年8月に始めた際、全社で終日禁煙に移行していく旨を通知していたため、受け入れられたのだと思います」と説明した。
喫煙所を誰もが自由に出入りしてコミュニケーションが取れる場に
全社禁煙化の具体的な取り組みとしては、「禁煙治療の一部負担」「禁煙支援に向けた社内イベント・セミナーの開催」「本社喫煙スペースを『健康増進スペース』へのリニューアル」を行う。
「健康増進スペース」について担当者は、「これまで喫煙者だけの空間だった場所を、誰もが自由に出入りしてコミュニケーションが取れる場に変えていきたい」とし、
「タバコを吸うことによって人間関係が構築できるといったいい点もありました。全社禁煙にしてもいい部分は残したいと思っています」
と説明。高さのあるテーブルを設置し、立ち話ができる空間にすることを考えているという。