WRC世界ラリー選手権に参戦しているヒュンダイ・モータースポーツは、将来有望な若手ラリードライバーを育成する『ヒュンダイ・モータースポーツ・ドライバー・デベロップメント・プログラム(HMDP)』をスタートさせる。
2014年にWRCへ復帰すると、この年の第9戦ドイチェランドで初優勝を挙げたヒュンダイ。2017年は第9戦終了時点ですでに3勝をマークし、チームに所属するティエリー・ヌービルがドライバーズランキング首位につけるなど、強さをみせている。
そんなヒュンダイは、未来のWRCを担う若手ドライバーの発掘を目的にHMDPをスタート。今後もWRCへ継続して関与することを改めて強調した。
HMDPでは、選抜した16名の若手ドライバーから、最終的に1名を選び出し、2018年シーズンのWRC2クラスで新型ヒュンダイi20 R5をドライブさせるという。
すでにプログラムに参加する16名の選出は終了していると言い、8月中にはテクノロジーへの理解力や、英語でのPR能力、メカニックスやエンジニアとのコミュニケーション力を審査し、ここから8名を選出。
選ばれた8名は9月に行われるグラベル(未舗装路)、ターマック(舗装路)での走行テストに参加。最終的に選ばれた1名が活動に従事することになる。
ヒュンダイ・モータースポーツ代表のミシェル・ナンダンは「ここ数年間、WRCやカスタマーレーシング部門の活動を通じて、我々はラリーカテゴリーでの活動体制を強化してきた」と語る。
「HMDPは、我々が今後もラリーに関わっていくことを象徴する取り組みだ。将来のWRCスターを発掘することを楽しみにしているよ。まだ誰も知らないような才能の原石が多く存在するはずだからね」
「将来を担うスタードライバー育成の一助となりたい。プログラムを勝ち抜いたクルーは2018年シーズンをともに戦うことになるが、その詳細は年末までにアナウンスする」
ラリー界に挑戦する若手ドライバーの育成プログラムについては、2015年からトヨタが『TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジプログラム』を実施。ドライバーとして新井大輝と勝田貴元が携わっているほか、コドライバーとしては足立さやかがプログラムに加わっている。