2017年F1ハンガリーGP決勝で、ウイリアムズのランス・ストロールは14位、ポール・ディ・レスタはリタイアを喫した。
■ウイリアムズ・マルティーニ・レーシング
ポール・ディ・レスタ 決勝=リタイア
言うまでもなく、エキサイティングな一日ではあったが、ひどく困難な一日でもあった。タイヤコンパウンドの違いも知らず、燃料をたくさん積んだ状態で走ったこともないまま、このクルマに飛び乗ってレースをしたのだからね。
どこまでやれるのか見当もつかなかったので、何の先入観も持たずに臨んだ。レースでは周りのクルマとの間に十分なスペースを取るように心がける必要があったし、トラフィックに入るとものすごくダウンフォースを失うことにも驚かされた。
だから、とにかく慎重にドライブしたよ。クルマを壊すことだけは避けたかったんだ。チームとして2台がそれぞれ違う戦略を採ったけど、僕にとって最大の課題は、周回を重ねるごとに少しずつ自信を持って乗れるようになることで、実際にだんだん楽にドライブできるようになった。
完走できればもっと良かったと思うけど、オイル漏れが起きていたので仕方がない。でも、全体として、ごくわずかな走行時間しか与えられなかったことを考えれば、あのポジションだったことにそれほど落胆はしていないよ。
ランス・ストロール 決勝=14位
とても退屈なレースだった。僕はずっと単独で走っていて、これといった出来事もなかったし、この週末は他のドライバーたちについて行けるほどのペースもなかった。
最初のスティントでは、みんなに置いていかれないように全力を尽くし、それなりに頑張っていた。そして、第2スティントでアンダーカットを試みたんだけど、それを成功させるにはペースが不十分で、結果としてリヤタイヤをオーバーヒートさせてしまった。
そうして事前の予想どおり、スタートした位置とほぼ同じ順位でフィニッシュすることになった。全体としては厳しい週末だったけど、スパとかモンツァとか、もっとこのクルマに合っているコースでのレースを楽しみにしたい。
これでシーズンも半分が過ぎて、オーストラリアの時とはずいぶん違った気持ちでいる。僕の初グランプリだったオーストラリア以降、レースごとに少しずつ良くなっているんだ。もちろん、クルマがうまく機能するサーキットでは、特に良い成績をあげられるわけだけど、それは別としてもレースごと、週末ごとにより多くの経験を重ね、より良いドライバーになりつつある。今はひとまず休暇が楽しみだ。自分のバッテリーを充電し、たっぷりとトレーニングをするいい機会だからね。