フェラーリF1は2018年のドライバーラインナップをまだ発表していないが、会長であるセルジオ・マルキオンネの発言からは、セバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンが残留する可能性が高いことが読み取れる。
イタリアからの報道によると、ベッテルは残留の条件としてライコネンの契約更新を求めたということだ。この条件をフェラーリが受け入れ、9月にモンツァで開催されるチームのホームレース、イタリアGPで正式な発表があると予想されている。
前戦ハンガリーGPに姿を現したマルキオンネは、以下のように述べた。
「可能性は50パーセント以上だ。ふたりは素晴らしい組み合わせなので、これをいま変えてしまうのはリスクになるだろう。2018年も彼らを留めておけるか検討中だ。私は彼らもチームに残りたがっていると考えている」
「モンツァではドライバーラインナップを発表できるはずだ。まだ何も締結されてはいないが、ドライバーたちとは話をしている最中であり、合意は間近といったところだろう」
ハンガリーGPではライコネンが猛追するメルセデスの2台からベッテルを守りきり、マルキオンネとチーム代表であるマウリツィオ・アリバベーネは両者とも、チームでの役割を果たしたライコネンを称賛した。
「彼は素晴らしかった。我々は、ともに力を合わせて仕事にあたるひとつのチームなのだ。彼がフェラーリ最後のF1チャンピオンであることを忘れてはならない。そして彼はそれを証明したんだ」とアリバベーネは話し、以下のように続けた。
「彼のようなチャンピオンだけが、計略やごまかしなしに、チームメイトをまるでバイキングのように守ることができるのだ」
ベッテルとメルセデスが“事前合意”に至った可能性があるとの噂についてもマルキオンネは言及したが、この件についてはそれほど関心がないようだ。
「彼が残りたくないのなら、我々は別の解決策を見つけて進み続ける。それがフェラーリだ。けれども私から見ると、セバスチャンはいろいろな意味で、すでにチームの大半のメンバーよりもイタリア人らしいよ!」