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『カンナさーん!』ヒットの秘訣は現場の雰囲気にアリ? 笑い溢れるスタジオを訪問

2017年08月01日 12:42  リアルサウンド

リアルサウンド

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 渡辺直美が主演を務めるTBS系火曜22時放送のドラマ『カンナさーん!』の視聴率そして視聴者の反応が好調だ。7月18日の初回平均視聴率12%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)に続く、25日の第2話は12.6%で初回を上回り、近年、同枠で放送されてきた『逃げるは恥だが役に立つ』『あなたのことはそれほど』を上回るスタートを切った。渡辺は現在、『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)や『土曜スタジオパーク』(NHK総合)、『アカデミーナイトG』(TBS)など各局のいくつものレギュラー番組を担当。それらの番組に加え、『カンナさーん!』の収録が始まり、売れっ子として大忙しの日々を送っている。


(参考:『カンナさーん!』撮影現場の写真


 同作は、深谷かほるの同名コミックを原作としたホームコメディ。雇われファッションデザイナーとして働く、パワフルで豪快、思い込んだら一直線の女・カンナが、夫・礼の不倫や理不尽な上司から降ってくる大量の仕事、姑・柳子の来襲、甘えん坊な4歳児の子育てなどの災難に見舞われながらも奮闘する模様を描く。第1話、2話では、渡辺演じるカンナの姿に笑ってしまったり、礼のゲス夫ぶりに憤慨したりと、感情を大きく揺さぶられる展開に早くも引き込まれた。


 今回、リアルサウンド映画部では、立て続けにヒット作を世に送り出し、ファンが定着しつつあるTBS「火曜ドラマ」の制作現場を取材。主人公・カンナの自宅のセットで、出演者やキャストが一丸となり、魅力的なドラマ作品が生み出される瞬間に迫った。


 本日8月1日に放送される第3話を撮影中のスタジオでは、2人のムードメーカーの存在が光っていた。ひとりはもちろん、主演を務める渡辺だ。渡辺演じるカンナが、会社の上司・片岡美香(山口紗弥加)と後輩・境川翔子(トリンドル玲奈)の言葉により、元気を取り戻すシーンのリハーサル。渡辺は「がはははー!」と勢い良く笑い出し、カットがかかるまでそのまま続ける。すると、その場にいた山口、トリンドルやスタッフらにもどんどん笑いが伝播していき、スタジオ全体が笑いムードに。撮影の合間には、渡辺がいない場所でも、幾度も明るい笑い声が聞こえていた。リハ中やカメラが回っている最中、演じている役者もスタッフも皆が真剣な表情で臨んでいたが、撮影現場の雰囲気は極めて明るく、誰もが楽しそうである。


 そして、もう1人のムードメイカーといえば、カンナの息子・鈴木麗音を演じる川原瑛都だ。先日行われた同ドラマの舞台挨拶で、渡辺は川原を「撮影現場は、外のシーンが多かったりして大変。そんな中で、やっぱり一番のムードメーカーはうちの息子の麗音です」と紹介していた。渡辺は川原に「みんなと一緒におしゃべりしているもんね」と話しかけていたが、まさにその通りに、スタッフやキャストに囲まれて、楽しそうに過ごす姿が見られた。特に渡辺にはすっかり懐いていて、その様子が現場全体の雰囲気も朗らかにしていた。


 渡辺の“笑い”と川原の“癒し”、その相乗効果が『カンナさーん!』の作風にも大きな影響を与えているのではないだろうか。第3話では、礼の不倫相手・真理(シシド・カフカ)も合わせて皆で海に行くことに。より一層、波乱の展開を予感させるが、きっとこのチームなら、視聴者に幸せを届けてくれるに違いない。


(大和田茉椰)