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WRC:トヨタ“ホーム”での勝利に豊田章男社長がコメント「フィンランドは、ゆかり深い地」

2017年07月31日 12:02  AUTOSPORT web

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チームの拠点があり、トヨタにとって“ホームイベント”と呼べるラリー・フィンランドを制したエサペッカ・ラッピ(右)
7月27~30日に行われたWRC世界ラリー選手権第9戦フィンランドで、エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)が優勝し、2017年シーズン2勝目を飾ったTOYOTA GAZOO Racing WRT。この勝利に対し、チーム総代表を務めるトヨタ自動車の豊田章男社長がコメントを寄せた。

 フィンランド出身のラッピは、26歳という若手ドライバーながら、ラリー・フィンランドのデイ2で総合首位に浮上。その後はチームメイトにポジションを譲る場面もあったが、最終的に30秒以上の大量リードを築いてトップフィニッシュ。自身初のWRC総合優勝を手にした。

 また、今年から18年ぶりにWRCへ復帰しているトヨタにとっては2月の第2戦スウェーデン以来となる、今季2度目の総合優勝だ。

 豊田章男社長は「私どもTOYOTA GAZOO Racingにとってホームラリーと言えるラリー・フィンランドでラッピ選手が優勝という最高の結果を残してくれました」とのコメントを発信している。豊田章男社長のコメント全文は以下のとおり。

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 私どもTOYOTA GAZOO Racingにとってホームラリーと言えるラリー・フィンランドでラッピ選手が優勝という最高の結果を残してくれました。応援いただきましたファンの皆様にお礼を申し上げます。ありがとうございました。

 ラッピ選手にとって、初のWRCクラスでの表彰台、それも地元フィンランドで一番高い位置に立つという結果を一緒に祝うことができ、これ以上の喜びはありません。

 また、ハンニネン選手も自己最高の成績となる3位を獲得してくれました。ヤリスWRCはメイン開発ドライバーであった彼無しには生まれていません。おめでとう! とともに、ありがとう! の言葉も彼に送りたいと思います。

 車両トラブルによりラトバラ選手には悔しい想いをさせてしまい、申し訳なく思います。しかし彼が最終日に見せてくれた走りは、何があっても最後まで全力で走りきるというラリードライバーの意地を感じるものでした。本当に頼もしく感じます。

 開催地のユバスキュラの地は単にホームタウンというだけでなく、我々のWRCプロジェクトにとって、大変ゆかり深い地です。3年前、ラリー・フィンランド観戦のために、この地を訪れ、チーム代表のトミ・マキネンと、“もっといいクルマとはなんだろう?”と語り合い、クルマに乗りました。

 そして、我々は、ラリーを通じて、もっとクルマを学んでいこう…もっといいクルマを作っていこう……そのためにWRCに挑戦しよう…と意気投合し、このプロジェクトが始まりました。

 その時から、マキネン代表以下、チーム全員がこの地で“ドライバーが理想とするクルマ”、“思いっきり走らせることができるクルマ”をつくろうと頑張ってきました。このフィンランドの道で鍛えてきたヤリスWRCだからこそ、3台とも素晴らしい走りをすることができたのだと思います。

 日本でテレビを通じて観戦していましたが、表彰式で青空の下にフィンランド国旗と日の丸がはためくなか、両国の国歌を聞けたことに大変感激いたしました。

 学びの年はまだ続きます。あと4戦、これからも世界の道が我々に沢山の課題を与えてくれると思います。そのなかで、チーム全員が一丸となって、ヤリスWRCを鍛えていければと思います。今後とも応援、よろしくお願いいたします。