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気付くと「ぼっち」になっているのはなぜ? 「返事がつまらない」「話しかけないでオーラが出ている」

2017年07月31日 07:11  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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進学、就職、転職。新たな環境へ飛び込み、気の合う仲間との出会いに胸を弾ませたのも束の間、気付けばひとりぼっちになっていた……そんな「ぼっち」の経験はないだろうか?

6月25日、『ガールズちゃんねる』に立った「ぼっちになる原因は?」のトピ主も、そんな経験に悩むひとりだ。「ほんとはみんなと仲良くなりたい」にも関わらず、「昔から環境が変わってもぼっちになる」と言い、

「自分に問題があるということでしょうか? 皆さん教えてください」

と助けを求めていた。(文:城ケ崎ゼウス)

「雰囲気」「コミュ力」「消極性」がぼっちを生みだす三大要素

「周りの環境にもよるんじゃない? 意地悪な人ばっかりなところとかあるし」という声もあったが、スレッドは次第に「ぼっち」になる原因を上げていく流れになった。多いのは雰囲気の固さ、コミュ力の低さ、消極性だ。

「人を寄せ付けないオーラが出てる。話しかけないで!っていう」

いくら社交的な人であっても、近寄り難いオーラを出す相手に躊躇なく声を掛けるのはハードルが高い。緊張感ある雰囲気を纏う人からは距離を置くのが大人の対応、という見方もあるだろう。

かつてぼっちだったという女性は、仲良くなった人には必ず「話しかけていいのか分からなかった!」と言われていたと振り返る。自分が、話しかけづらい雰囲気を出していることを自覚し、「出来るだけ隙を作るというか優しい表情」で過ごすように心がけたところ、ぼっち卒業に成功したそうだ。目は口ほどに物を言うというが、醸し出す雰囲気の重要性も改めて考えさせられる。

具体的なコミュニケーションの面では、「ぼっちは返事がつまらない」という指摘があった。

「返しがつまらないんじゃない?えーそうなんですかー、すごいですねーとしか返さない子とは話が弾まない」
「返事が あー、とかへー!とかしかない」

確かに、こちらが投げたボールをキャッチしても、投げ返してくれない人というのは一定数存在する。周囲と打ち解けるためにはまず、気の利いた返事をするところから始めるべきなのかもしれないが、それが出来たらぼっちにはならないし、なっても既に脱出しているだろう。なんとも歯がゆい。

ぼっちの性格を「基本受け身で自分から友達を作ろうと行動しない」と一刀両断する人もいる。「ぼっちぽいなーって人」と食事をした投稿者は、その相手を「我が強くて協調性がなさそうだった」と評価した。言動が自分本位と受け止められ、それが原因で避けられてしまうこともあるようだ。

中には自ら孤独を選んだ人も 「ぼっち」は現代社会の生存戦略なのでは?

返しがつまらないだの、消極的だの、言われっぱなしの「ぼっち」だが、トピック内には「自ら好んでぼっちになっている」という「積極的ぼっち」も多かった。

「極度に気を使うタイプだから、ボッチのほうが心が休まる」
「友達いなくても寂しさの欠片もないし、旅行も一人で楽しく行ってる」

といった声の通り、煩わしい人間関係から逃れる為にあえて「ぼっち」を選ぶことで、充実した日々を送れるケースもあるようだ。

「社会人になってからは、どうでもいい話を聞かされることに疲れ果てて、好んでぼっちです」というコメントには、「わかる。特にオッサン。なんであいつらの話って長くてつまんないんだろ」と、共感の声も寄せられていた。「いい大人が友達ごっこなんてできない」と言う人もいた。慣れ合いや表面上の付き合いの面倒さと縁を切り、栄光ある孤立を望む人は多いのかもしれない。

そう考えると、「ぼっち」はもはや恥じることでも悩むことでもなく、社会を生き抜くためのひとつの有効な戦術なのではないか、とも思えてくる。