全日本F3第15戦もてぎを制した坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317) 全日本F3選手権は7月30日、ツインリンクもてぎで第15戦の決勝レースが行われ、ポールポジションスタートの坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)が最後まで高星明誠(B-MAX NDDP F3)を抑えトップチェッカー。3連勝を飾った。
前日の第14戦に続き、この日は10時25分から第15戦が、15時55分から第16戦が行われるが、前日夜に降った雨は止み、スタート前から日射しが強くなったこともあり、路面はドライに。ただ、ところどころにわずかなウエットパッチが残っていた。
スタートでは、2番手スタートのアレックス・パロウ(THREEBOND)がわずかに遅れ、1周目は坪井、高星明誠(B-MAX NDDP F3)、パロウという順位に。そこに大津弘樹(TODA FIGHTEX)、片山義章(OIRC F315)と続く。一方、5番手スタートの宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F314)はスタートで出遅れ、一時最後尾まで落ちてしまった。
上位の争いは、終盤に向けて高星が坪井とのギャップを縮めていくものの、最後まで坪井は高星との差をコントロール。最後は0.986秒差でチェッカー。今季5勝目を3連勝で飾った。2位は高星、3位にパロウが入り、大津、片山と続くトップ5となった。
第10戦鈴鹿で初勝利を飾って以来、6戦5勝と完全に波に乗っている坪井。これでパロウをかわしランキングでも2位に浮上した。まだ首位の高星とは33点の差があるが、ジワジワと差を詰めてきている。
F3-Nは、平優弥(Green Brave with TCS)とDRAGON(B-Max Racing F306)が1~2コーナーを競り合うが、3コーナーでDRAGONが後続から接触されスピン。最後尾まで落ちてしまう。これで首位に立った平優弥(Green Brave with TCS)がトップに立つと、そのまま最後までリードを広げ、スポット参戦で嬉しいF3-N初勝利を飾った。
2位は植田正幸(Rn 山下製作所 F308)とのバトルを制したアレックス・ヤン(HuaJiangHU F3)が獲得。3位争いは終盤植田と長谷川綾哉(Alb新潟第一ホテルSugar)の争いとなっていたが、そこに加わったのは激しい追い上げをみせたDRAGON。ファイナルラップで2台をかわし、3位表彰台を獲得し、この大会中のチャンピオン決定に近づけた。