伝統のスパ24時間に参戦しているGOODSMILE RACING&Team UKYOの00号車メルセデスAMG GT3は、現地7月30日の未明、スタートから11時間を迎える前に他車と交錯。リタイアとなった。
谷口信輝/片岡龍也/小林可夢偉という豪華なドライバーラインアップで世界三大耐久レースのひとつに数えられるトタル・スパ24時間に挑戦しているGOODSMILE RACING&Team UKYO。
チームは27日に行われた公式予選1回目でのクラッシュ後、大会プロモーターのSROやAMG、メルセデスAMG GT3を走らせる他チームの協力を得てシャシーの交換を実施。当初のカラーリングは復元できなかったものの、決勝までにマシンを仕立て直してレースに臨んだ。
迎えた決勝ではピットスタートとなったうえ、シャシー交換による120秒のストップ・アンド・ゴーペナルティを受けることとなったがレース序盤から着実に順位を上げ、スタートから4時間後には総合39番手に浮上。完全に日が落ちた7時間後にはトップ30圏内の総合29番手までポジションを上げていた。
そんなチームを悲劇が襲ったのはスタートから10時間30分を過ぎた頃。
片岡のドライブでバスストップ・シケインに侵入しようとしていた00号車メルセデスに、突如体制を崩し横を向いたプロ・アマクラスの3号車アウディR8 LMSがインサイドから激しく衝突。
姿勢を乱した状態で突っ込んできた3号車アウディの左側面と00号車メルセデスの右フロント側面が激突し、2台はパーツを撒き散らしながらコース外へ。
ランオフエリアに押し出された00号車メルセデスはすぐさまピットに戻り、チームはマシンの修復を試みるが、クラッシュのダメージがシャシーにまで及んでいたためリタイアを余儀なくされた。
また、アクシデントの原因となった3号車アウディも、その場でリタイアとなっている。