全日本F3選手権は7月29日、ツインリンクもてぎで第14戦の決勝レースが行われ、ポールポジションからスタートした坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)がスタート後の混乱を後目に逃げ切り優勝。今季4勝目を飾った。2位は高星明誠(B-MAX NDDP F3)となった。
10時10分から行われた30分間の予選を経て、15時50分からフォーメーションラップがスタートした第14戦の決勝レース。迎えたスタートでは、3番手スタートのアレックス・パロウ(THREEBOND)がストール。これに三浦愛(EXEDY B-Max F317)が接触してしまい、2台はリタイア。また6番手スタートの阪口晴南(HFDP RACING F316)もスタートできず、大きく遅れてしまった。
これで上位は坪井が首位、高星、大津弘樹(TODA FIGHTEX)、宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F314)と続くが、レース中盤に向け坪井と高星、大津と宮田が接近戦を展開。ただ、抜きどころの90度コーナーにF3-N車両がストップしていたこともあり、なかなかオーバーテイクには至らなかった。
F3-Nは、DRAGON(B-Max Racing F306)が1周目からリードを築く一方、2番手スタートの平優弥(Green Brave with TCS)はスタートでパロウと三浦のクラッシュのあおりをうけ、ポジションを落としてしまう。しかし、平は3周目に植田正幸(Rn 山下製作所 F308)をパスすると、6周目の5コーナーでもアレックス・ヤン(HuaJiangHU F3)をパス。2番手に浮上し、DRAGONを追った。