マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは、2017年シーズン前半のポジティブな出来事はインディ500に参戦したことだけだと語った。
サマーブレーク前最後のグランプリであるハンガリーの週末、アロンソはメディアから、ここまでのシーズンを振り返ってポジティブな出来事を挙げてほしいと言われ、「インディ500だね」と答えた。
それ以外にポジティブなことはあるかとの問いに「ノー」と返したアロンソは、「(今シーズンは)もっとずっと高い競争力を発揮できるものと期待していた。でも、期待していたような結果を出せずにいる」と続けた。
「今の状況をできるだけ早く改善するために必死で努力している。だけど本当に難しい」
今年のマクラーレン・ホンダは信頼性の面でもパフォーマンスの面でも期待していたような向上を図れず、ここまでの10戦中、入賞したのはアロンソによるアゼルバイジャンでの9位のみで、コンストラクターズ選手権で単独最下位に沈んでいる。
そんななか、インディ500に挑戦する機会を得たアロンソは、モナコGPを欠場して初のインディカー参戦を果たした。アロンソは5番グリッドから決勝をスタート、終盤にエンジントラブルによりリタイアするまで上位争いに加わり、27周にわたってトップを周回するなど、ルーキーでありながら見事な戦いを披露した。
アロンソは今季末で現在のマクラーレン・ホンダとの契約が切れるため、来年の去就について関心が集まっている。以前からアロンソは、来年の活動については9月以降に考え始めると述べているが、今週、今後のプランを聞かれ、今もF1に残りたいと考えているもののインディカーに転向する可能性もあると語った。
「それ(インディカー)もひとつの可能性としてある。いつも言っているように、僕は将来に関してオープンに考えている」
「今も最優先に考えているのはF1であり、3度目のタイトルを獲得することだ。その目標を達成するためなら、どこのチームであってもそこに加わる道を選ぶことを考える」
「それが来年不可能なのであれば、他のシリーズに行くことにも目を向けるかもしれない。あと1カ月から1カ月半後の状況を見ていこう」
「僕は来年勝ちたいんだ。勝つためには、それなりの変化、たくさんの変化が必要だと思う」
「そういう変化が起こるなら、残る可能性はある。そういったことを9月に考えることになるだろう」