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ラトバラ「ヤリスWRCには少しアドバンテージがあるかもしれない」/WRC第9戦フィンランド デイ2コメント

2017年07月29日 16:22  AUTOSPORT web

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ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)
WRC世界ラリー選手権第9戦フィンランドは7月28日、SS2~13が行われ、エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)が総合首位に浮上。総合2番手にヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)が続き、トヨタがワン・ツー体制を築いている。

■Mスポーツ
●セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)
「クラッシュする2キロメートル手前に大きなジャンプスポットがあったんだ。着地でリヤサスペンションにダメージを与えてしまい、ステージの終盤に近づくにつれて、少し気が散ってしまった。ブレーキを踏むのが遅すぎて、横向きに木に衝突した」

「いいペースだったから本当に残念だよ。もうチャンピオンシップのためのポイントを稼ぐ機会を失ってしまった。僕らはスロットルトラブルで、すでに数秒失っていたけど、それでも優勝争いに絡んでいたんだ」

●オット・タナク(フォード・フィエスタWRC)/デイ1総合10番手
「早い段階で失望する結果になったから、その後はただ前進するのみだった。SS4のスタートで少しワイドに走りすぎて、パンクしてしまった。1分半以上も時間をロスしてしまったから、明らかに勝利へチャンレンジする望みは消えてしまった」

「このハイスピードバトルではギャップは僅差だから、その時間を埋め合わせるのはかなり難しいよ」

「それ以降、クリーンなドライビングをすることにだけ集中してきた。ポイントをできるだけ稼ぐことは、チームにとって重要なことだから、まだモチベーションはある。だけど、優勝争いをしていないときのモチベーションは違うよね」

「まだ長い道のりがあって、このラリーでは起こり得ることが沢山ある。だから、現状を維持しながら、状況を見守るだけだ」

●エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)/デイ1総合7番手
「事前テストを行えなかったから、ステージに出て最適なセットアップを見つけなければならなかった。午前中のほとんどはアンダーステアに苦戦していたから、それが僕らの自信の妨げになった。ここの道を、このスピードで走るには、自信が持てるかどうかで状況を一変させる」

「とは言うものの、前を走るライバルたちとは僅差で総合7番手につけている。まだ道のりは長いから、明日の戦いが楽しみだ」

■ヒュンダイ/ヒュンダイ・モータースポーツ
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ1総合8番手
「一筋縄ではいかない1日だった。信じられないほどの高速ステージでリズムを見つけるのに苦労していたんだ。午前中のオジエのトラブルで、チャンピオンシップのギャップをさらに縮めるチャンスを得たことは分かっていた。でも今のところ期待していたほどの進歩はしていない」

「僕たちの出走順は、この日はほとんど1番手だった。もちろんそれも競技のうちなんだけど、他のドライバーに比べてタイムを少し失ってしまった」

「トヨタは予想していた通りはるかに速かったね。でも今の僕の目標はランキングでトップ5以内に上がることなんだ。着実にポイントを重ねていけば僕たちのチャンピオンシップへの野望を達成する助けになるだろう」

●ヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ1総合54番手
「ラリー・フィンランドではミスが許される余地はないけれど、今日はまさにそのことが証明された。オープニングステージでは良いスタートを切ったし、自信の持てるペースを出せた。その後のSS4では、何人か他のドライバーが大回りしていた同じコーナーで僕たちも少し膨らんでしまったんだ」

「運の悪いことに岩が当たってサスペンションを損傷してしまった。損傷の具合は大きなものではなかったけれど、リタイアに追い込まれるには充分だった」

「それでもマシンのスピードはいいし、競争力もある。ラリー・フィンランドではほんの少し速すぎただけで高い代償がつくこともあるんだ。僕たちはラリー2規定のもと、土曜日に競技に戻るよ」

●ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ1総合11番手
「特に何も言うことがない。少なくとも本当にポジティブなことは何も起こらなかった。マシンに自信が持てず、フルアタックでラリーに挑むことができなかった」

「ほかのどの場所よりも、ラリー・フィンランドではマシンを全力を尽くしてドライブする必要がある。ほんの少しの向上が、タイムシート上で大きな違いを生むんだ」

「正しい感触を掴もうと全力を尽くしたけど、ほかのドライバーの方がうまくできていたようだ。今晩は手元にある情報をエンジニアと一緒に吟味して、残りのラリーに向けて改善するには何ができるか考えるよ」

■シトロエン/シトロエン・レーシング
●クリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)/デイ1総合9番手
「今日は明らかに期待していたような日ではなかった。昨年ここで優勝した時のような感触を得ることができなかったんだ。僕たちの努力や、サービスパークでのチームの仕事ぶりにも関わらず、僕は出したいペースが出せなかったし、グリップを感じるのに苦労してしまった」

「それにステアリング周りにダメージを抱えながら、最後の数ステージを戦うということは、理想的ではなかった」

●クレイグ・ブリーン(シトロエンC3 WRC)/デイ1総合4番手
「すべてが完璧だったわけではないけれど、いい1日だったよ。午前中、ジャンプの後の"激しい"着地の後でマシンのハンドリングに違和感を感じた。ラリーが進むにつれてそれが酷くなっていった」

「ただサービスパークではチームが魔法のような仕事をしてくれ、C3 WRCを新車のような状態で僕に戻してくれた。それでも2回目の走行ではいくつか小さなトラブルがあったんだ」

「僕のペースノートはつねに完璧というわけでもないから、用心しすぎてしまった場所もあった。コンマ1秒失うごとに取り戻すのが難しくなる。でもまだ先は長いし、バトルは折り返しにも来ていない」

●カリッド-アル・カシミ(シトロエンC3 WRC)/デイ1総合20番手
「厳しい1日で僕は多くのタイムを失ってしまった。つねにトラクションを得ようとしていたけど、マシンをレコードラインに留まらせるのに苦戦していた」

「僕たちはセットアップを大きく変更したんだ。ディファレンシャル、スロットル、スプリングなんかをね。それでもまだ改善できる部分がたくさんあると思う」

■トヨタ/TOYOTA GAZOO Racing WRT
●ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ1総合2番手
「エサペッカはいつも本当に速いドライバーだけど、これほどとは思っていなかったし、僕たちがトップ2でデイ2を終えることができるとも予想はしていなかった」

「クルマはとてもバランスが良く、自分自身のドライビングにも満足している。ヤリスWRCは、まさにラリー・フィンランドで使われているような道で開発されたから、少しアドバンテージがあるかもしれないね」

「良いクルマがあり、何も問題が起こらなければ、運転だけに集中することができる。大きなリスクを負わないように心がけながら、自信を持ってラリーを戦っていくよ」

●ユホ・ハンニネン (トヨタ・ヤリスWRC)/デイ1総合5番手
「かなりいい感触が得られた1日だった。ハイスピードセクションやジャンプにおいても、クルマのハンドリングは良かったよ」

「午前中のステージでは、タイヤのグリップ力が頻繁に変わるなど難しいコンディションだったから100%の自信を持って走ることができなかったけど、午後には改善されタイムも良くなった」

「また、クルマが岩に当たりサスペンションにダメージを受ける場面もあったけど、幸いにもそれほど大きなタイムロスなく1日を終えることができたよ」

●エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ1総合首位
「まさか、ラリー・フィンランドでトップに立てるとは思っていなかった。WRカーでこのラリーに出るのは子供の頃からの夢だったから、信じられない気持ちだ」

「ここまでのところミスをすることなく、とてもうまく走ることができているし、クルマも完璧で自分の力をすべて出しきることができた」

「ただし、大きなリスクを負ってまでヤリ-マティ(・ラトバラ)と戦うつもりはない。素晴らしい観客が応援してくれるなか、ラリーをリードするのは特別な気分だ」