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WRC:トヨタのラッピ、初日12SS中8SSで最速タイム。マキネンも「印象的」と絶賛

2017年07月29日 14:32  AUTOSPORT web

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マキネンも走りを絶賛したエサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)
7月28日に行われたWRC世界ラリー選手権第9戦フィンランドのデイ2、ホームイベントに挑んでいるTOYOTA GAZOO Racing WRTはエサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)が総合首位につけ、総合2番手にはヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)が続き、ワン・ツー体制。ユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC)も総合5番手につけた。

 前日に行われたストリートステージのSS1を終え、28日(金)からは本格的なグラベル(未舗装路)ステージがスタート。シリーズ屈指の高速戦で激しいバトルが繰り広げられた。

 特に高難度のSS4ではセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)やオット・タナク(フォード・フィエスタWRC)など上位陣が相次いでクラッシュし、優勝争いから脱落してしまう。

 そんななか、ラトバラはSS3でステージ優勝を飾ると、SS4でステージ2位に入り総合首位に浮上。以降はSS10でラッピに交わされるまでトップを維持してみせた。

 SS10でトップを奪ったラッピは、この日行われた12SS中8SSを制する圧巻の走りを披露。ラトバラとの差を4.4秒としてデイ2を終えている。


 残るハンニネンも危なげない堅実な走りでデイ2を完走。ラッピと39.1秒差の総合5番手につけた。前を走るクレイグ・ブリーン(シトロエンC3 WRC)とは6.1秒差だ。

 チーム代表のトミ・マキネンも3名の走りを賞賛。「本当に素晴らしい1日だった」と振り返った。

「ほかのチームの選手と接戦になると予想していたが、私たちにとってのホームイベントであることを考慮しても、我々の3名のドライバーのスピードは目覚ましかったと思う」

「特に、ラリーをリードする立場となったエサペッカの速さは印象的だった。選手たちはみな、自信を持って走り運転を楽しんでいる。だから、選手たちには各自なすべきことをしてもらうだけだ。なにも心配はしていないよ」

 現地29日のデイ3はSS14~21の8SSの実施。このうちSS16と19に設定されたオウニンポウヤは、ラリー・フィンランドとWRCを代表するハイスピードステージだ。

 8SS合計の走行距離は132.24km、リエゾン(移動区間)を含む総走行距離は573.55kmだ。