トタル・スパ24時間は7月28日、公式予選3回目“スーパーポール”が行われ、ジェームス・カラドがドライブしたカスペルスキー・モータースポーツの55号車フェラーリ488 GT3(カラド/ジャンカルロ・フィジケラ/マルコ・チオーチ)がポールポジションを獲得した。
27日に行われた予選1回目と夜間予選、計2回の予選セッションの総合順位で上位20位につけたマシンで争われるスーパーポール。決勝のグリッドを決定するこの最終予選は厚い雲がサーキット上空を覆い、気温、路面温度ともに19度という状況のなか、現地時間19時30分にグリーンフラッグが振られた。
まずアタックを行なったのはDTMドライバー、ジェイミー・グリーンが駆るチームWRTの17号車アウディR8 LMS。グリーンは計測1周目に2分18秒中盤のタイムをマークしたのち2周目にはタイムを縮め2分17秒910とした。
その後、117号車ポルシェ911 GT3 Rを走らせるクース・チーム75・ベルンハルトのローレンス・バンスールが2分17秒674というタイムでトップに立つと、プロアマクラスにエントリーしているオマーン・レーシングチームの97号車アストンマーチン・バンテージGT3を駆るジョナサン・アダムが117号車ポルシェと1000分の1秒まで同じタイムをマークし、暫定2番手につける。
セッション残り10分を切ったタイミングでこの2台のタイムを上回ってみせたのはブランパンGTシリーズの序盤戦を席捲したグラッサー・レーシング・チームの63号車ランボルギーニ・ウラカンGT3。
63号車ランボルギーニのミルコ・ボルトロッティは117号車ポルシェと97号車アストンマーチンを0.227秒引き離す2分17秒447を記録。これでポール確定かと思われたが、チェッカー提示まで残り4分、55号車フェラーリを駆るカラドが2分17秒390という全体ベストタイムをマークし、63号車ランボルギーニを0.057秒差で破ってポールポジションを獲得してみせた。
予選3番手にはセッション終盤、フレデリック・ベルビシュのドライブで暫定3番手につける117号車ポルシェを0.044秒上回ったアウディスポート・チームWRTの2号車アウディR8 LMSが入っている。
予選総合9番手でスーパーポールに進出したモチュール・チームRJN・ニッサンの千代勝正/ルーカス・オルドネス/アレックス・バンコム組23号車ニッサンGT-RニスモGT3は、オルドネスがアタックを担当し10番手となった。
第69回トタル・スパ24時間の決勝レースは、現地時間29日16時30分(日本時間23時30分)にスタートが切られる。